通信

来日ライブ:「M2Mセミナー」で講演します

もうあと2週間に迫りましたが、11月30日(金)午後、東京にて、リックテレコム主催「M2M技術セミナー」で講演いたします。私の他には、KDDI、シンテリオン、テレノールなどの方がお話されます。ワイヤレス技術セミナーM2Mは2年ほど前にレポートをKDDI R&A…

 息子に学ぶ米国史:南北戦争で北が勝ったワケ

老いては子に従え、ということで、米国史を「自国の歴史」として学んでいる息子たちから、ときどき目からウロコの話が聞けて面白い。飯を食いながら、小学生のほうに「電報とは何か」ということを説明していたら、高校生のほうが、「そうそう、南北戦争で北…

「第三のキャリア」記事が掲載されました

あけましておめでとうございます。今年も宜しくお願いします。日経ビジネスオンラインのこの記事は、年末に掲載されましたが、私自身がバケーション中でお知らせしませんでしたので、今更ですがお知らせいたします。米国で通信キャリアの大型合併が実質上政…

「坂の上の雲」に見る通信の歴史

当地でもTV Japanで「坂の上の雲」をやっている。先日の二百三高地の場面で、「あーやって、ケーブル伸ばして電話したんだ!」と、ケーブルを巻きつけたラックを運びあげる兵士の姿に妙に感動して、自分で職業病だとつくづく思ったのだが、同じように思った…

日本エリクソン社長インタビュー記事

5月日本にいった際、日本エリクソン社長のフレドリック・アラタロさんにインタビューしましたが、そのときの記事がWirelessWire Newsに掲載されましたのでお知らせします。http://wirelesswire.jp/Inside_Out/201106232100.html

「発送電分離」と通信のアナロジー

あらかじめ申し上げておくが、私は東電を擁護する気はまったくなく、経営面で東電がパニッシュされることはまぁ当然だろうと思う。ただ、世上よく言われる「発電と送電の分離」に関しては、絶対反対ではないが「今」やるのがいいのかというと、通信を20年…

Japan Telecom Recovery はたらくくるま

男の子二人を育てた経験から、大型車両や軍用ヘリコプターなどを見ると、ついコーフンしてしまう悪いクセがある。なにせ、数年前までは、毎日のように「はたらくくるま」のビデオや絵本を見て、「はたらくくるま」の歌は全部歌えたのである。最近、やたらと…

Japan Telecom Recovery シリーズはじめました

地震で被災した皆様、交通や流通の被害による影響を受けている皆様、そして各種インフラ回復のために働いている皆様、今日もどうかご無事でお過ごしでありますように。私は先週日本に出張しており、ちょうど成田出発直前に被災。一晩成田難民となり、翌日驚…

通信屋の現実雑感

このエントリーは別に結論も主張もない発散したエントリー、とあらかじめ言っておきます。バルセロナのMWCは楽しかった。通信業界プロフェッショナルとしては、欧州や米国の仲間とこういう他の人には興味もないような話を口角泡を飛ばして議論できる場は本当…

「光の道」より「テレビ」対策 − 「ジャンボジェットとコンコルド」

「光の道」議論がまだつづいているようなので、もう二つ言っておくことにする。 保守コストの件 ソフトバンクの主張する「銅線を光ファイバーにすれば、保守費用が安くなる」という話。攻撃側ソフトバンクも、守備側NTTも、具体的な数字の根拠を挙げていない…

通信における「範囲の経済」と「ユニバーサルサービス」

池田先生からご質問があったので、簡単にお返事したい。ユニバーサルサービスという名の社会主義 | 池田信夫 | コラム | ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト私は学者ではないので、過去の学説や包括的なデータなどは知らない。これは、長年業界を見…

政権交代と回転ドアの「ブレーン」

ここしばらく、周波数割り当てと「電波鎖国」に関する一連のブログを書いてきたが、どこかで何らかの力が働いたらしく、原口総務大臣が「周波数の再編」の議論に着手すると表明した。周波数再編の議論を開始へ、原口大臣が世界標準の電波利用に意欲 | 日経 x…

ハイチに関する記事掲載のお知らせ

先日来、しつこくブログに書いておりましたハイチの地震による通信被災・回復状況と、通信周辺情報をまとめたものが、KDDI総研R&A ウェブにて公開されました。ちょうどチリ地震の直後でもあり、関係者の皆様はチリと対比して読んでいただけるといいかと思い…

ハイチ状況 通信関係の話題と我が身を振り返る

ハイチに関しては相変わらず日本では低い扱いのまま、それでも一応被害情報が流れているようなので、私は通信・携帯関係で気がついた情報を少々まとめてみる。 モバイル寄付 日本では、「ハイチに千羽鶴を送ろう」というmixi活動が広がっているとの記事がtwe…

2010年代に、「世界をよりよくすること」はできるのか

皆様、明けましておめでとうございます。今年もどうぞよろしく(=お手柔らかにww)お願いします。考えてみれば、2010年代に突入したのだ。前回10の位が変わった2000年は、Y2Kとかいろいろ大騒ぎだったのに比べると、今回は静かなものだ。正月の日経新聞に「…

「AT&TがNYでiPhone販売停止」報の背景事情

AT&TがニューヨークでiPhoneの新規販売を停止しているらしいとのニュースは、私も昨日目にした。ニューヨークでiPhoneが販売停止に、利用者による通信量の増大を受けて - GIGAZINEそこまで非常手段に出るかなぁ、とも思うが、場所がニューヨークなのが面白い…

GoogleVoiceにおける「おまえのかーちゃんデベソ」論議

ここ数日、風邪で少々伏せっていたので、世の中のニュースにすっかり遅れていた中、日経の記事でたまたま先に「グーグルとAT&TがGoogleVoiceをめぐって鞘当て」なる記事を読んだ。「GoogleVoiceは高額の料金がかかる特定の電話番号への接続を拒否している」…

音声系新興通信レポートが公開されました

KDDI R&Aに寄稿したレポートが、ウェブサイトで公開されましたので、お知らせします。後半は、かなり専門的な話なので関係者以外はご興味ないと思いますが、前段のトレンドの話はもちっと多くの方に読んでいただけるのではと思います。「スパイスとしての音…

元AT&TのウィタカーがGMのCEOになるそうな

ちょっと驚いたので脊髄反射してみる。Former AT&T Chief to Be GM Chairman - WSJエド・ウィタカーといえば、テレコム黄金時代を戦い抜いて現在の「2大キャリア体制」の一角を築いた人であり、私には「コワモテ」という印象が強い。シリコンバレー風の、新…

デジタルがもたらした夢の時代の終焉

先週金曜日から土曜日にかけ、いろんな人にいろんなことをしゃべった。一貫したテーマできちんと整合性があるようにまとめる頭の体力が全くなかったので、そういうフォーマットは助かったのだが、少し体力が回復し、また梅田さんの講義録を読んで、あの渡辺…

驚愕のカルロス・スリム

今日は新しいエントリーを書いていないのに、なぜかいつもの何百倍ぐらいの瞬間最大風速でこのブログにアクセスが来ていて、驚愕した。何かのアタックか?と心配して、どのエントリーにどこから来ているのか調べたら、またまた驚愕した。「メキシコのテレコ…

KDDI R&A誌の私の記事がまとめて読めます

掲載されるたびに、五月雨式にご案内していた「KDDI R&A誌」ですが、最近サイトをリニューして、筆者ごとにサーチができるようになりました。それで、私(または他の筆者)の記事だけをまとめて読めるようになっています。私の記事については、下記を見てく…

携帯の世界で欧州と新興国は「一衣帯水」という重大な事実

昨日のエントリーに、Tom-Dさんからご質問をいただいたこともあり、またちょうど関連する記事を8月15日号の日経コミュニケーション用に書いたところなので、この記事を補足する内容を書いておく。2年前に、本を書こうとしてポシャった企画があり、そのために…

通信インフラの世界におけるメーカー別シェアは・・

金曜日のJTPA講演会には、たくさんの方に来ていただき、ありがとうございました。とても楽しかったです。・・・でいきなり本題。講演会でも、わりとバリバリテレコムの話をしたので、意外に思った方がいらしたようだが、実のところこれが私の本業。で、ちょ…

日経コミュニケーションのコラムがネットで見られるようになりました

年初から、私も月に一度書いている日経コミュニケーションの「欧米潮流」コラムがネットで読めるようになりましたので、お知らせします。私はアメリカ事情、BTのヨン・キムさんがヨーロッパ事情を交代で書いています。紙バージョンよりは少し遅れますが、こ…

記事掲載のお知らせ 「日経コミュニケーション」コラム連載開始

以前にもご紹介しましたが、「日経コミュニケーション」で私のコラムの連載が始まりました。第一回は1月15日号、「西からの強風 − グーグルvs.ベライゾン」です。残念ながら、ウェブでは読めないようです・・・http://itpro.nikkeibp.co.jp/NCC/index.html欧…

「あちら側」の物理的限界

日経の一面トップに、「地中に情報処理拠点」という記事が載っているが、これって面白い。「あちら側」にあるネット世界は、「仮想」「サイバー」の世界のように思ってしまうが、その正体はサーバー群なわけで、サーバー君たちはカスミを食って生きているわ…

「アイピーモバイル」、「パイレーツ・オブ・カリビアン」と「テレコム大航海時代」

日本では、アイピーモバイルの件で、まだもめ続けているらしい。下記のエントリーは、この件の経緯をわかりやすくまとめてあり、ご意見も的を得ていると思う。ベンチャーの苦悩: アイピーモバイルの場合 - シリコンバレーの日々私は、関係者にあまりに近い…

 「インターネットは誰のものか」を読んだ

少し前の中島さんのブログの、「インターネットは本当にパンクするか」というエントリーに関して、日本ではこれが議論のスタンダードになっているらしい、という本を読んでみた。Life is beautiful: インターネットは本当にパンクするのか総務省のエース、谷…

カルロス・スリム、ついに世界一のお金持ちの座に!

ここのところ、ちょっとテニス熱もさめてウィンブルドンにもいまいち熱がはいらず、昨日のネイサンズのホットドッグ競争でも小林くんが負けちゃったし・・・とちょっと負けが込んでクサっているところに、2日ぶりぐらいに自分のブログをのぞいたら!「カルロ…