無線通信

周波数の需給関係と相場の感覚

今日はクソ真面目なエントリーなので頭痛にご注意。私は、これまでもいろいろな場面で、通信における需要と供給の関係というのを分析の引き合いに出している。まぁ、あまりおもしろくない話なのでブログにはあまり書かないけれど、本業のほうでは、現状の分…

「坂の上の雲」に見る通信の歴史

当地でもTV Japanで「坂の上の雲」をやっている。先日の二百三高地の場面で、「あーやって、ケーブル伸ばして電話したんだ!」と、ケーブルを巻きつけたラックを運びあげる兵士の姿に妙に感動して、自分で職業病だとつくづく思ったのだが、同じように思った…

 介護と少子化とテック業界

恒例のワイヤレス展示会、CTIA(サンディエゴ)にきているわけだが、スプリントCEO Dan Hesseの講演を聞きながら、突然考えた。日本の少子化問題は、実は「介護」がキーなんじゃないか、と。なんで考えたかというと、今アメリカの携帯業界での話題の一つが「…

アゴラに周波数の記事寄稿、「わからないものに対する拒否」を乗り越えよう

先日のエントリーの続きのような形で、「アゴラ」に700MHz/900MHz周波数の「ハーモナイズ」と「オークション」に関する感想を書かせていただきました。ご興味のある方はご高覧ください。Good News and Bad News:700/900MHz周波数割り当てとオークション – …

700MHzと900MHz周波数、世界標準に合わせることになりそう

しばらく他の件にかかりきりで、このニュースを見逃していた。以前からこのブログで何度か書いている、「次世代無線サービス周波数では、世界標準に合わせた割り当て方をすべき」という話だが、どうやら無事、ガラパゴス化を回避できそうだ。【周波数検討WG…

世界の4G周波数事情と周波数オークションについて

これまでこのブログでも、何度か700MHz周波数について書いてきているが、実のところ欧州の事情を私もあまりよく知らなかったので、ちょっと調べてみた。せっかくみんなで苦労して3Gの方式と周波数を世界で合わせたのに、なぜ4Gでまたバラバラになってしまう…

やはり、デジタルTV移行は4ヶ月延期→と思ったらそれもまたひっくり返った

昨日のニュースなので皆さんご存知とは思うが、一応以前の記事のフォローとして、結果をここにご報告しておく。2月半ばに予定されていた、アメリカの地上波テレビのデジタル移行は、6月12日に延期された。詳細は下記の記事などを参照。http://news.cnet.com/…

続報デジタルTVドタバタ劇 ベライゾンとAT&Tは共闘しないようだ

先日の続報。ベライゾンは予想通り、アナログ停波延期に対し「徹底抗戦」の構えだが、AT&Tは「90日ぐらいなら、遅れてもいいんじゃなーい?」との立場だそうだ。http://money.cnn.com/news/newsfeeds/articles/djf500/200901121810DOWJONESDJONLINE000661_FO…

アナログ停波前夜、やっぱりドタバタが始まった

これまで比較的静かに進んでいたアメリカのTV地デジ転換だが、ここへ来てあまりにお決まりどおりの騒ぎが始まった。InformationWeek, serving the information needs of the Business Technology Community アナログテレビしか持っていない人がデジタル・コ…

地デジ・コンバーターがやってきた

我が家に、デジタルTVコンバーターがやってきた。ちょうど、地デジの話題がまたいろいろ盛り上がっているところでもあり、参考にちょっとアメリカでの我が家の体験談を書いてみる。http://blog.goo.ne.jp/ikedanobuo/e/074850c7252e6b8de219d51e7c9792e3 htt…

「おもてなしde開国プロジェクト」@京都

突然ですが、京都をもっと外国人訪問者にとって魅力的なところにするにはどうしたらいいか・・・それを探るための「おもてなしde開国プロジェクト」なる(どっかできいたような・・・?)計画が始動することになりました。私も微妙に関わっているので、ご紹…

記事掲載のお知らせ − 700MHzオークション分析記事

3月に終了した700MHz周波数オークションに関する、詳細分析記事をKDDI総研R&A誌に寄稿いたしました。調査・出版情報 | KDDI総合研究所海部記事業界の中の方向けのかなりマニアックな内容ですので、それ以外の方は多分読んでも面白くないと思いますが・・・

「WiMax大合弁」ニュースへの脊髄反射コメント

どうせコメントを求められるだろうから、脊髄反射で書いておく。スプリントと、クリアワイヤと、ケーブル会社連合と、インテルと、グーグルが、みんなでWiMaxを建設するための合弁会社を作る、というお話、前々から出ていた話がやっと決まったようだ。どうも…

虎の尾には十分注意を・・・

私の過去の記事を言及してくださった、こちらのエントリー。2007-12-26 - tatemuraの日記ここにも書いたように、私はしょせん「電話屋」なので、携帯オープン化に対する見方には限界があると自覚している。私の頭の中では、どうにも「オープン化」がコスト的…

Japan's WiMax - another Galapagos?

英語で書いたブログも、こちらに転載してみることにします。NBC News - Breaking News & Top Stories - Latest World, US & Local News | NBC NewsJapan's industry people often criticize their own mobile industry as "Galapagos". The largest carrier …

周波数オークションは是か非か −「子供のはしか」論

いつもお世話になっている「一日一麺」さんに、今日は日米WiMAXの記事が載っている。http://blog.novsix.com/2007/12/sprint_xohm_and_wimax_in_japan.html元記事はこちら→ Archives - DailyWireless 政府に2.5GHz帯の配分を決める能力があるのか--有識者ら…

スプリントとクリアワイヤ破談 → WiMaxの行方がますます混迷

日本では「スプリントとクリアワイヤ」と言っても、しっかりとWiMaxを追いかけている人でないとわからないと思うし、ウォールストリート・ジャーナルでも扱いはかなり小さいのだが、個人的に「をー!」と思っちゃった。http://www.informationweek.com/blog/…

日本におけるテレコム新規参入の難しさ

日経新聞に載っていた、「次世代高速無線通信」の免許割り当ての話を読んで、ちょっと不安になった。テクノロジー : 日経電子版90年代にアメリカで、携帯事業への新規参入を創出しようとしてベンチャーに特別に周波数枠を割り当てて競売したことがある。私自…

飽食の固定 vs. 配給制の無線

一昨日の無線ギークの会は大変楽しかった。あまりにいろいろな話が出て(脱線部分のほうが多かった上、予定外に当日乱入した某2人のうち一人が、大幅にエアタイムを独占して、他の参加者の方にはご迷惑をかけてしまい、申し訳なかったです・・)、まとめよ…

無線ギークの会Vol.1

CTIAがラスベガスで開幕した。といっても、今日はまだPre-showなので、昨夜のギークの会第一回は、ayustetyさんと私の2人だけとなった。ワインを3杯ほどあけ、夜が更けてきた頃から・・・合「最近の・・」 ayu「エンタープライズ業界は・・・」 海部「アメ…

CTIAでの「無線ギークの会」について

来週、ラスベガスで無線業界展示会CTIAが開催されます。ご出席予定の無線ギークの方、集まって飲みませんか?というお誘いを以前ポストしました。CTIAにこられる無線ギークの方、集まりませんか? - Tech Mom from Silicon Valleyこれにつき、フォローアップ…

アジア系の現実の壁とイチローのポジショニング

まぁそういうワケで、今回のイチローの咆哮は私のミーハー魂をゆさぶったのだが、それはともかく、昨日予告した「イチローvs.松井」の話は、昨夜のWBC決勝のESPNコメンテーターがいみじくも言ってくれた。「松井は日本では屈指のパワーヒッターだが、アメリ…

日韓戦2連敗中---無線業界で、イチローを待望する

野球は特に好きではないのだが、このところのWBCにはコーフンしている。西海岸にいるせいもあって、松井よりイチローのほうがもともと好きだが、彼の一連の物議発言とその行動にはちょっとビックリ、かつ見直してしまった。どこまでワザとやっているのかわか…