経営

シリコンバレーにおける「ユートピア主義」の大切さ

瀧口範子さんの記事に生越さんが噛み付いている。ジンガもフェイスブックも──腐敗する有望IPO企業 | 瀧口範子 | コラム | ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト 昔からそうだし、そうあるべきだよこの批判は半分しか当たっていないように思う。確かに…

コーポレート・ガバナンスも結局は「人とソーシャル・ネットワーク」?

オリンパスの件は、野次馬根性でずっと追ってきた。押っ取り刀で日本の警察やメディアも動き出したようで、「better late than never」でこれから頑張っていただきたい。その中で、こんな話が・・・ http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/111110/crm111110…

プレゼンだけじゃない、世界進出の心得「何の問題を解決するのか」

地元の友人でもある起業家、柴田尚樹さんが、テッククランチに寄稿している。とてもよい記事なのでぜひ読んでほしい。シリコンバレーで起業した日本人が語るスタートアップガイド――受け入れられる投資家へのプレゼンとは | TechCrunch Japan彼は「プレゼン」…

 (少なくとも当分は)誰も自動車産業の代わりになれない理由

車を修理に持って行き、待っている間、つらつら考えた。修理工場でツナギを着たメカニックを見るとなんとなくほっとする。自分が自動車会社に勤めたことがあって、自分もあれを着て仕事したことがあって、見慣れた姿だからなんだろうけれど、それだけでなく…

ネット対応テレビでの「ガラパゴス」不安

日本では、民放の合弁でネットで番組を個別課金で配信、という話が出ている。ネット上での評判をざっと見ると「ダメに決まっている」、または「最初からガン無視」ということのようだ。私としては、「それでもゼロじゃなくて半歩を踏み出したことを評価すべ…

マネされるニッチを狙え

さて、そろそろ「高岡某vs.フジテレビ」の騒ぎも鎮静してきたようなので、落ち着いて経営戦略としての「スーパーニッチの考察」を粛々と続けたいと思う。前記事→ 韓流に見るスーパーニッチ戦略の落とし穴 - Tech Mom from Silicon Valley 「Big in Japan」と…

「Big in Japan」と「スーパーニッチ」

昨日、「スーパーニッチ戦略」について書いたきっかけは、アメリカ人の友人(日本語堪能で日本のことをよく知っている)と、ここに書いたいくつかの例の話をしていた際、彼が「まさにBig in Japanなんだよね」とコメントしたのが面白く、いろいろ考えてみた…

韓流に見るスーパーニッチ戦略の落とし穴

今週初めにアップされた日経ビジネスオンライン記事「電子書籍」は、おかげさまでアクセスランキング4位をいただきました。お読みいただいた皆様、ありがとうございます。http://business.nikkeibp.co.jp/article/world/20110726/221682/さてこの中で、日本…

質問力は大事だと思う

昨日、日経ビジネスオンラインの「なでしこ報道」への違和感についての記事に非常に同感したのでツイートしたら、すごい勢いでRTされ、私史上最大のtrending topicになってしまって驚愕した。http://business.nikkeibp.co.jp/article/manage/20110726/221679…

「発送電分離」と通信のアナロジー

あらかじめ申し上げておくが、私は東電を擁護する気はまったくなく、経営面で東電がパニッシュされることはまぁ当然だろうと思う。ただ、世上よく言われる「発電と送電の分離」に関しては、絶対反対ではないが「今」やるのがいいのかというと、通信を20年…

モノはソーシャルの乗り物、と考えると

年末、ようやく仕事が一段落したので、ひとりごと。世は相変わらず、ソーシャルが大流行なわけだが。人が使う物理的なモノや、無形のモノには、見方によっていくつもの意味がある。「本来」みんなが思っている使い方や目的の他にも意味があって、実はそっち…

悪名高いアメリカの「人的サービス」が少しよくなってるような

友人とランチしながら四方山話。「最近は不景気のせいか、カスタマーサービスに電話したときなどのサービスがよくなってませんか?」という話になり、賛同を得た。以前は、カスタマーサービスに電話するのは覚悟がいった。まず、「◯◯の場合は何番のボタン・…

「お天道様」じゃなくて「グーグル様はいつも見ている」という、内ゲバHPへの教訓

副題--伏魔殿HPの懲りない面々 <==秀逸ブクマコメントを利用させていただきました。たまたま、2006年の「HPプリテクスティング事件」(ヒューレット・パッカードの取締役会が違法すれすれの方法で、ボードメンバーや報道記者の通話記録を取得していた問題…

そういえば、「スマートフォン化している飛行機」ヴァージン

先日、日経ビジネスオンラインに「スマートフォン化する自動車」というコラムを書いたのだが、その後出張のための飛行機の予約をしていてふと自分で気づいた。なぜ、私は好き好んでヴァージン・エアラインに乗るのか?マイレージの提携状況からいうと、ヴァ…

CTIA-ITのレポートと、「アメリカでも若者のクルマ離れ」の話

昨日の日経ビジネスオンライン記事に続き、同じ展示会「CTIA-IT」を題材に、今度は携帯・無線業界からの見方でまとめた記事が、WirelessWire Newsに掲載されました。http://wirelesswire.jp/Inside_Out/201010291430.htmlさて、昨日の日経ビジネス記事にはTw…

日経ビジネスオンライン新コラム第一回「スマートフォン化する自動車の逆転世界へようこそ」

このたび、日経ビジネスオンラインに月一回の予定でコラムを寄稿させていただくことになりました。コラム名「Tech MomのNew Wave from Silicon Valley」、第一回は、今月前半の携帯展示会でのフォード出展を材料に、「自動車」と「モバイル・ネット」との関…

スターに学ぶプレゼンテーション術 - 「スティーブ・ジョブス驚異のプレゼン」

スティーブ・ジョブズ 驚異のプレゼン作者: カーマイン・ガロ,外村仁解説,井口耕二出版社/メーカー: 日経BP社発売日: 2010/07/15メディア: 単行本(ソフトカバー)購入: 126人 クリック: 3,690回この商品を含むブログ (302件) を見る解説を書いた外村仁さん…

イノベーターと職人

前回のエントリーでは、「事業開発の職人」の話だけを書いたけれど、実のところ、本当にすごいイノベーションというのは、そのタネを思いつくすごいイノベーターがいないとできない。こちらのほうは、必ずしも訓練でできるようになるわけではなく、かなり天…

「頭のない騎馬男」と「事業開発の職人」と「優秀な人をたくさん働かせること」

怪談の季節は日本では夏だが、アメリカでは10月終わりのハロウィーンなので、今はちょうど「怪談、おばけ話」のシーズンである。このシーズン向けの古典怪談として、「スリーピー・ホロウ」というのがある。ジョニー・デップ主演の映画にもなっていて、ジョ…

「バカと暇人」に見る「イノベーションのジレンマ」

休暇中のため、普段は自分に禁じている「手当たり次第に読書」を解禁中。「イノベーションのジレンマ」は、すでに有名な本だがまだ読んでおらず、この機会にと思って読んだのだが、身近に「全くこのとおり」と思う事例が多く、また「ニッポン国経済そのもの…