介護と少子化とテック業界

恒例のワイヤレス展示会、CTIA(サンディエゴ)にきているわけだが、スプリントCEO Dan Hesseの講演を聞きながら、突然考えた。

日本の少子化問題は、実は「介護」がキーなんじゃないか、と。

なんで考えたかというと、今アメリカの携帯業界での話題の一つが「モバイル・ヘルスケア」で、無線機器を使ったリモート健康状態監視の話の中で、「これにより、介護をする立場の人が会社を休まなくてすむ」という点を、効果の一つ(生産性向上)として挙げていたから。

そういえば、「小町」を読んでいると、介護を期待する姑と嫌がる嫁のバトル、結婚を決める際に親の介護が大きなポイントになってもめている話などがわんさか出ている。高年齢になってからの結婚(特に男性)の話では、自分自身の介護問題を考慮するようにとの話もよく回答の中に出てくる。日本では、今でも「嫁」がまだまだ介護の担い手になっている。嫁でなくても、とにかく家族だ。

この負担を減らしてあげることで、女性の結婚への躊躇を減らすことができるのではないか。

そのためには、ただお金をばらまくだけでなく、テック業界としても、できることを一生懸命やらないといけないんじゃないか。そういうふうに、技術を役立てることを考えるべきではないか。「パンとサーカス」(食べ物の話とゲームやアニメ)もいいけど、こういう問題をテクノロジーで解決しようと真面目に考える人が、日本にもきっとどこかにいると思うのだけど、どこにいるのかな。

などと。