700MHzと900MHz周波数、世界標準に合わせることになりそう

しばらく他の件にかかりきりで、このニュースを見逃していた。以前からこのブログで何度か書いている、「次世代無線サービス周波数では、世界標準に合わせた割り当て方をすべき」という話だが、どうやら無事、ガラパゴス化を回避できそうだ。

【周波数検討WG第9回会合】700MHz帯/900MHz帯ハーモナイズ案をドコモも支持 | ビジネスネットワーク.jp

いわゆる「アナログテレビ跡地」の周波数帯700MHzをどうするかの問題で、以前は700MHzに十分な帯域がないために、世界標準とは違うが、900MHzとペアにして割り当てる、という案が有力だったが、結局700MHzの現在の住民のみなさまにお立退き願って、700MHz内でのペアと900MHz内でのペア、という形にする案を全部の事業者が支持して、その方向になりそうということだ。

よかったよかった。関係各所の皆様のご努力に感謝したい。

サテ、次は周波数オークションの導入である。ぜひ、この新しい周波数割り当ては、オークションでやっていただきたいと思う。オークションは怖くない。いまどき、オークションをやっても値段が釣り上がることはないし、事例は山ほどある。欧米だけでなく、新興国でも入札またはオークションが現在は世界標準である。うまく日本の状況に合わせて設計するためのモデルはたくさんある。この点でも、ぜひガラパゴスを脱してほしい。

「グレード別周波数ライセンス」のススメ - オークションは怖くない - Tech Mom from Silicon Valley

<参考>
「WirelessWire News」周波数について世界の動向を解説、および私の意見をまとめて書いた記事
http://wirelesswire.jp/Watching_World/201008201500.html
アゴラ」米国の周波数オークションに参加したときの体験記
米国周波数オークション戦記 – アゴラ