マッカーサー・メイズのメルトダウン

日本どころか、アメリカ国内でも全国版ではあまり報道されていないので、ご存知ない方も多いと思うが、この近所(サンフランシスコ・ベイエリア)では大変な騒ぎになっている。一昨日日曜日の夕方、サンフランシスコからベイ・ブリッジを渡った対岸のオークランドで、何本もの高速道路が集中してベイブリッジへと合流する地点、「マッカーサー・メイズ」と呼ばれるところで、大事故があった。ガソリンを積んだタンク車が横転して火がついたのだが、これがちょうど頭の上を別の高速道路が交差している場所。コンロで下から強火であぶった状態となった、上側の高速道路が、芯の鉄骨が溶けてメルトダウンし、ぐにゃりと垂れ下がってしまったのだ。写真を見ると、すごいのだ。

San Francisco Chronicle 写真

今日現在、現場の片付けは終わったけれど、溶けた上側の高速の修理は、鉄骨が入手困難なため、早くて8週間、悪くすると数ヶ月かかるそうだ。

この場所は、多くのトラフィックが集まる場所のため、近隣の道路は大混乱に陥っている。当局と地元マスコミでは、なるべく車を避けて地下鉄や列車を使うように、と呼びかけているが、どうしても車でないと行けないところが多いのだから仕方ない。代替ルートを求めて、通常なんとかさばいているトラフィックがあちこちにあふれ出し、事故現場からはるかに離れた(車で1時間ぐらいの距離、日本なら東京から藤沢あたりという感じか)我が家の近くでも、高速道路は通常を上回る大渋滞。さらに、そこにはいるためのアクセス道路も普段とパターンが変わっている。昨日の朝、我が家から高速101号線を通り越して反対側にあるテニスコートに試合に行ったら、途中の一般道があちこちで大渋滞しており、なんとかギリギリ間に合ったが、定刻になっても誰も来ていない。高速を使う人は軒並み30分から1時間遅れという騒ぎだった。

うーむ、これって大地震などがあったときの電話ネットワークの輻輳とおんなじだぁー・・・昔見た、ネットワークセンターのトラフィック管理チャートを思い出すな・・との感想は職業病。ま、とにかく、これからしばらく、当地に出張などで来られる方は、そのつもりで、時間には通常よりも余裕を持って予定を組んでおかれたほうがよい。