感動のアフガン物語

商売とはほとんど関係ないが、特別ゲストとして登場したアフガニスタンの携帯電話会社、RoshanのCEO、Karim Khoja氏の話は感動的であった。いかにして荒廃した祖国に携帯電話ネットワークを建設していったかの話であった。

たとえば、電気のサプライがないので、基地局を作るには、電池とディーゼル発電機の自前電源が必要だが、最初のうちは、燃料不足のために付近の住民がディーゼル燃料を盗むことが頻発した。しかし、そのうちにそれがなくなった。住民は携帯電話の大切さを認識して、盗むことをやめたのだそうだ。

彼が繰り返し強調したのが、「アフガン人をばかにしてはいけない。安かろう悪かろうのものを売りつけてはいけない。我々は、最新の技術を使い、最新のサービスを提供している。貧しい国といって、ばかにしてはいけない。」ということだ。

さらに、先日来、私のブログでよく話題になっている件と関係があるので「お」っと思ったのが、「我々の会社と、そのサプライヤーや販売フランチャイズなどの裾野産業を通じて、我々はこれまでになかった、本当の中流階級アフガニスタンで作りつつある」という話。

国の新しい未来を作りつつある、誇り高い産業人ではある。羨ましいものだ。

最後に、彼の言葉。「If people can speak, they don't fight.」