iPad miniでアップルの「ぶっちぎり感」がないのはクラウドのせい

・・だと思うのだ。7インチタブレットは他が先行してKindle Fireが特にヒットしたのをアップルが後追いしたとか。もう以前ほど革新性がないとか。Androidベースのタブレットはマーケット・シェアが大きいとか小さいとか。いろんな話が出ているけれど。

私自身は、iPhoneiPadも以前使っていたのをすべて子供達に奪われ、自分自身はAndroidスマホをずっと使って、試しにサムスンタブレットとかも使ったりKindle Fireも家の中にはあるし、いろいろ使ってみて、それぞれに使い勝手がよかったり悪かったりする。

人により、iPad用の有料アプリをたくさん使っている人、iTunesから音楽を買っている人など、アップルのエコシステムにサンク・コストがいっぱいある人はなかなか未練があるに違いないのだけれど、そういうわけで私はゲームもあまりしないし、有料アプリも自分ではほとんど買わない。(子供達はゲームを買う。ぐぐ・・)

タブレットで何をするかというと、DropboxとかEvernoteとかNetflixとかTwitterとかFacebookとかKindleReaderとかAudibleとかPandoraとか、要するに出入り口だけが無料アプリになってて、中身はクラウドなものばっかり。メジャーなクラウドサービスは今や、Androidアプリも当然出しているので、AndroidスマホiPadとの間でも出入り口だけ用意すれば境目なく使える。従って、以前は「対応アプリが多い」というのがアップルエコシステムの強みの一つだったのが、もうそれほどの強みではなくなってきたと思う。正確に言えば、まだまだ「アプリを作る側」の事情からいうと、アップルのほうが作りやすいしまだまだ味方が多いけれど、ユーザーから見た差は相当に縮まったと思う。

コンピューターの世界ではハードウェア→OS→ブラウザーと、だんだん上に向かって抽象化され、下はコモディティ化して共通化される歴史をたどってきたが、これをスマホタブレットの世界ではもっと早い速度で駆け上り、ハードウェア→OS→アプリ→クラウド、というところまで来ちゃった感がある。

中身がクラウドになってしまうと、あとはアップルの強みはハードウェアの美しさだけになってしまう。これはちょっと苦しいかもしれない。

ちなみに、アップルはクラウドビッグデータでは、キャッチアップ中なのだけれど、これがわかってるからこそ、クラウドに対してはあまり積極的でなかったのかもしれない。

http://business.nikkeibp.co.jp/article/world/20120927/237333/

もひとつちなみに言うと、これまで我が家はWindows shopで、マックを買おうとすると我が家のIT担当者が文句を言うのでWindowsマシンでガマンしていたが、持ち歩き用のノートパソコンが古過ぎてさすがに苦しくなってきたので買い換えようと思っていて、その際は上記と全く同じ理由で、今度こそマックブックエアにしようと思っている。(もう一人、マック専門のIT担当者(高校生)が育ってきたためでもあるが。)