strikes back 6 なんで多様性が大事か、の例

私の古い友人である、大和総研の河口真理子さんが勝間和代さんと対談しているビデオをみっけ。

日経ブロードバンドニュース (おそらく、しばらくたつと他のビデオに変わってしまうので、あしからず。)

企業の社会的責任(CSR)、「環境」という企業リスク、「投資」の観点から見た環境問題、などについて語っているのだが、彼女の偉いところは、このテーマをもうずーっと昔から、信念をもって追いかけていることだ。もはや何年やってるか覚えていないが、少なくとも10年とか15年とか、それ以上か、のはずだ。

「金にならない環境問題なんかやって・・・」と思う人もいたようだし、大きな会社で同じことをずっと続けるためには、配転を断るとか、まーきっといろいろあったことだろう。目先の出世や流行を追いかけていてはできないことだ。

でも、今になって「環境」のテーマが世の中でも花形になってきた。今日もオバマが就任演説で環境の話に言及した。これから、彼女が長いことかけて蓄積した、見識や国際的なこの分野での人脈や、いろんなことが世の中の役にたつだろう。

先の見えない時代には、少し先の世の中で何がどう役に立つかわからない。だからこそ、多様性を確保することが必要だ。これはたまたまうまくいった例だが、ずっとやってきたことが日の目を見ないまま終わってしまうこともあるだろう。それでも、こうした「多様性」と「試行錯誤」以外に、新しいものを生み出す方法論はないと思うので、やっぱり多様性を確保することは大事なんだ、と思った次第。

「金にならないxxなんかを何年もやってる」プチ変人を、周囲がなるべくつぶさないということも、今どきますます必要なように思う。不況だから、そんな余裕はない、とまたぞろ言われそうだが、これも例により、「できる人から、できるだけ」やっていけばいい。目の前で失業した人を助けることが、多くの人にとって緊急課題かもしれないが、広い世間でどこかに、そう思って将来につながることをやったり、そういう人を育てたりする人が、やっぱりいないといけないだろう。