スパイウェアまで「広告モデル衰退、有料モデルへ移行」の時代

「広告モデル衰退」の話自体は、目新しいことではない。

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しかし、驚いたのは、スパイウェアというか、マルウェアまで、「有料モデル」に移行しつつあるという事実。

息子のパソコンが「Antivirus 360」という悪いやつにやられた。感染経路は不明。パソコンに入れてあったアンチウィルスにもひっかからなかった。これにやられると、ポップアップが出るのだが、以前のスパイウェアのように単に「広告」が出たり、スパム用に個人情報が盗まれたりするだけではない。スパムというのも、究極的には広告だ。しかし、これは違う。「Antivirus360に感染した。除去するためのこのソフトを買え」というポップアップが出る。もちろん、このソフトはグルだ。そして、このソフトがさらに何か悪さをするかもしれない。パニックになって、買ってしまったら大変なことになるかもしれないのだ。

そういわれると、「Antivirus 360」とググって、「How to remove」とかいう項目を見ても、対策ソフトを見ても、一体どれが「まとも」なものなのか、見ればみるほど混乱して怖くなってくる。

スパムに関しては(いや、缶詰じゃなくてメールのほう)、11月にスパムの一大巣窟McColo(マックロ?)社が、警察とISP(グローバル・クロッシング)の共闘により接続を切られて消滅してから、世界のスパムの量が75%減ったという話があったばかり。

Security Fix - Major Source of Online Scams and Spams Knocked Offline

しかしもしかしたら、スパムももう「広告」では儲からなくなり、「広告スパム」は斜陽産業になったのかも。それはありがたいことだが、新手の有料モデルで相変わらず悪いことをするやつがいるのは、困ったものだ・・・上記のようなのも、素人さんだったらすぐにひっかかってしまいそうだ。「オレオレ詐欺」よりよほど上手な嘘だ。なんとかしてくれ・・・