50歳あたりが分水嶺、という実感
こちらのエントリーは、なかなか私が最近感じている実感と合っているな、と思った。
現在のネットにおけるコアユーザーは、非常に微妙な時期にいるのではないかと思う話 - 空気を読まない中杜カズサ
Eurotechnology Japanなるサイトによると、東京であったNew Context Conferenceで、あの夏野さんが「Old Japan vs. New Japan」という話をしたそうだ。それで、Old Japanを50歳以上と定義しているが、これも私の実感と合っている。
http://www.eurotechnology.com/index.shtml
私は今48歳だが、確かにこのあたりが分水嶺だな、という感じ。JTPAに集う「けものみち系ギーク」たちはほとんどみんな、私より年下。仕事で会う日本の業界の方々でも、同年代から下とその上ではだいぶ感じが違う。*1単に年齢によってcomfortablenessが違うだけかも、とも思うけれど、たまに自分より年上でも同じノリで話のできる人がいて、そういう「アウトライヤー」はだいたい「けものみち系ギーク」と同じ匂いのある人々。
だから、もちろん年上でも同じ感覚の人もいて、年下でも頭かたいなー、と思う人もいる。でも、大きな傾向としてはいえてると思う。
なんでかな、とちょっと考えてみると、ネットというのは確かにここ10年ほどの現象だけれど、その前の「コンピューター」に対する親和性の違いかも、と思う。私のことを言えば、大学を出て就職したら、すぐにコンピューターを使った。まだ完全なパソコンではなく、受発注端末だったけれど、原始的なスプレッドシートが使えたので、売り上げデータの整理や価格計算などによく使っていた。これに慣れると、紙に表を手で書いて、電卓で計算するなど、バカバカしくてとてもできなくなってしまう。が、まだまだ多くの人がこういうやり方をしていた。(ちなみに、私の担当国だった中南米の小国では、ファックスさえないところばかりで、連絡はすべてテレックスだった時代である。)4つ上の亭主は、会社の中でほこりをかぶっていた古いコンピューターを引っ張り出してきて使っていたが、会社の中で他に使える人はいなかったとか。亭主はそういう意味で「アウトライヤー」なのだけれど、「コンピューター的なるもの」に対する拒否反応があるかないか、という境界線が、どうも私の年齢前後にあるような気がする。
その子供世代が、「デジタル・ネイティブ第一世代」ということになる。ウチの子供は、おむつが取れるより前に、パソコンの前でおまるに座ってゲームをしていたが、私と同世代でもっと早く子供を生んだ人たちの家庭でも、すでに似たような世界だったのではないかと思う。
では、「そのほかの便利な家電の発達と、コンピューター+ネットによる世の中の変化と、その意味合いに違いがあるのか」という話は、それだけで小一時間のプレゼンになってしまうので、別の機会に譲るけれど、ぶっちゃけて言えば違う、と思うのだな。ま、その話はまた今度。