歴史的瞬間

私の2日前のエントリーに書いたことは、どうやら杞憂に終わったようだ。息子は宿題で、どの州でどっちか勝ったか、地図を赤と青に塗り分けるためにテレビにはりついていたが、8時に西部の州で投票が終わったとほぼ同時に、歓声があがった。オバマの地すべり勝利。

テレビの解説者は、「伝統的共和党の価値観」にしがみつく層は縮小しており、マケインも「共和党の候補」になる前は、そうでない層にアピールする候補者だったのに、「共和党候補」になってこうしたコアの支持者に擦り寄るようになってから、かえって苦しくなった、と解説していたのが印象に残る。どうやら、「保守アメリカ」が孤立化している、という友人の観測は正しかったようだ。むしろオバマのほうが「より広い層の支持を得た、みんなの大統領」との立場を確立するのに成功した、と解説されていた。そして、やはり私と同じことを心配した人々がオバマに選挙資金を寄付したり、若い人たちが積極的に選挙登録をして投票した、ということのようだ。

それにしても、オバマの演説はマジかっこよかった。バイデンが満面笑みだったのと対照的に、オバマはむしろ緊張した顔で、あまり笑っていなかったのが印象的だ。これからが大変、なのだ。

アメリカも、捨てたもんじゃない。そう思った。