グーグル「食べ放題」が縮小 - 風向き変化とバランス感覚

なにせ出典がValleywagなので、どこまで信用できるか知らないが、かの有名な「グーグル社内食堂はいつでもどこでも食べ放題」ポリシーが縮小される、というニュースが出ている。

Google's food perks on the chopping block
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「朝食と昼食」は引き続き食べ放題のままだけれど、おやつや夕食の無料開放はなくなる、とのことだそうだ。「おやつ」までは知っていたけれど、夕食まで出たの?それも、一家引き連れて食べに来てたの?というのに私は驚いたのだが・・・

別にコスト削減をやらなきゃいけない状況でも、社員の太りすぎを気にしているわけでもないらしく、Valleywagによると、食堂運営を委託されているBon ApetitとGoogleの間でささいなトラブルが多発していて、そのためにシェフが辞めてしまって人が足りない、ということらしい。たかが「社内食堂」の話だが、「食べ放題」ポリシーは、Fortune誌の「Best place to work for」でGoogleが2年連続トップになった原動力の一つでもあり、Google独特の社風の象徴的存在でもあった。Webguildでは、「食べ放題」が社員のリクルートにあまり効果を発揮しなくなっているのでは、と書いているが、現在の従業員からは間違いなく不平が出るだろう。

それにしても、Yahoo-MSが落ち着いて、検索広告分野でGoogleの一人勝ちが確定してからというもの、これまでGoogleに好意的だったギーク・メディアで、ちょっと風当たりが厳しくなってきたような気がする。ウォールストリートではこれまた別の意味で、広告の先行き不安から株価が低迷して、伝説的なGoogle時価総額Appleに負けるという事態となっている。別に、具体的に何が悪いというのではなく、「競争がなくなるのは、よくないよなー」「Googleばっか強くなるとこの先困るよなー」という、多くの人のバランス感覚だろう。

テック系ポッドキャストTWiTでも、「別に、Yahooが特に好きってわけでもないけれど、『keep Google honest(Googleにまじめでいてもらう)』のために、Yahooを応援したい」という意見に賛成の人が多い。私も、ちょっとばかしそう思っている。