ベビーシッター普及キャンペーン、順調な滑り出し!

・・・と言っても、私はただ、ブログに書いてるだけだけど。

いいね、いいね。いろいろ、アイディア、議論、感想が出てきている。トラバ、コメント、ブクマ、スターなどを見て欲しい。

特にうれしい誤算は、「自分はベビーシッターをやってみたい」という人からの意見がかなりあること。私は、母親側からの立場でこれを言い出したのだけれど、やってみたい、というほうの需要もあるらしいことがわかったので、これはとっても嬉しい。それから、お父さんの立場で、「なるほど、この手があったか」と思ってくれているらしいご意見もあり、こちらもとっても嬉しい。

家庭教師の延長で、というのはとてもいいアイディアだ。確かに、私も一般的に言えば、高校生よりも大学生のほうが安心する。*1それに、普段から家庭教師をやっている人なら信頼できる。大学を通したりコミュニティ・ペーパーなどを使って「家庭教師を募集する」「家庭教師の職を探す」ルートも、そのまま使える。

自分がベビーシッターやりたい、という人ならば、まずは家庭教師している子供のお母さんに、「私、週末の夜はわりとあいてるので、もしご夫婦でお出かけなどの用事があったら、仰ってください。お子さんは私が見ますから。」と声をかけてみよう。気心が知れているお母さん相手なら、「実は、母が病気で入院費が・・」あ、いや、これはウソすぎるね、じゃぁ「実は、iPhoneが買いたいのでお金ためてるんです・・・」ぐらい言ってもいいかも。「週末の夜に、そんなこと頼んじゃ悪いかしら・・・」という遠慮がなくなって、お母さんも頼みやすくなる。

いままで、そんなこと考えてもみなかったお母さんが、「そうねぇ、そういえば夫婦で映画見るなんて、子供が生まれて以来やってないわねぇ。たまにはいいかも・・・」なんて思ってくれるかもしれない。新しいニーズを創造する、というアントレプレナーの第一歩を踏み出すことにもなる!

そのときは、普通の家庭教師代よりも安くていいだろう。特に、夜のお出かけのときのベビーシッターはおいしい。9時ぐらいに子供を寝かしつけたら、その後親が戻ってくるまでの3時間ぐらいは、テレビ見ようがゲームしようが、本を読んでようが、いいのである。おうちによっては、「冷蔵庫にビールはいってるから、飲んでもいいよ」なんて言ってくれることもある。

それから、学生だけでなくシニアの方もいいのでは、という案もあった。一般的には、あれこれ指図するのに、年上の人より若い学生のほうがやりやすいかな、と思うのだが、双方利害が一致すれば、もちろんそれでもいいだろう。*2

すでにある公的なサポートや互助的な仕組みをいろいろとご紹介いただいたのもありがたい。書いておられる方のおっしゃるように、「公的なもの」や「仕組み」としてできているものというのは、予約するとか時間の制約とか、いろいろ「枠」があるので、私の議論は本来は、こういう枠からはみ出た「ロングテール」的なニーズから出発しているのだが、公的サポートが意外に知られていない、というのはもったいないので、まずはここから「認知」を始めるといいだろう。

「事故があったら・・」とか「保険がいるのでは・・」というご心配ももっとも。完全にバグをなくそうと思ったらもちろん大変。で、この辺は以前書いた「情報セキュリティ」の話と同じで、実際に大規模な問題が発生するリスクを考えだしたらキリがないし、完全にカバーしようと思ったら、何もできないか、莫大な費用がかかる。実際のところ、問題発生のリスク(問題が起こったときに発生する損害の規模x発生する確率)と、あえてやってみるベネフィットとを天秤にかけてみれば、気にするよりまずやっちゃえばいいんじゃん、という結論に達することもある、ということなのだ。そりゃ、ウチでも、ベビーシッターが見てくれている間に、子供が椅子から飛び降りてもろに顔から着地したこともあるし、シッターさんが何か物を壊してしまうこともありうるだろう。でも、親が見ててもそれぐらいはやるよね。それは、「寛容になれ」というよりは、「リスクだけをゼロにしようというんじゃなくて、リスクとベネフィットを比べてみてね」ということだ。このバランスがないと、「建築基準を厳しくしすぎてコンプライアンス不況」になっちゃうのである。

「案ずるより産むが易し」というコトバが日本にもあるよね。みんな、案じすぎて産まなくなっちゃってるんだから・・・

ベータで出してみて、徐々にバグを取っていけばいいんじゃないだろうか。

それから、前回のエントリーで、オーペアについて悪いイメージの書き方をしたことが残念、とのご意見。全く、そのとおりで、ここにお詫びする。私自身、あの事件の頃子供が小さかったので、ついつい悪いイメージが結びついてしまっているが、確かに、オーペアのリスクとベネフィットの両方を論じないとフェアじゃないよね。ということで、昨日のエントリーへのトラバをぜひ読んでほしい。

ということで、引き続きご意見、反論、アイディア、歓迎いたします。

*1:本当に個人差があるので、高校生でも安心できる子はいる。我が家の例でいうと、空手道場のお姉さんにときどき頼むのだが、高校生でもなんせ黒帯だけんね。ガキどもは、道場ではその人の前をとおるだけで、前に手を組んでお辞儀しなきゃいかん。言うこときくきく。ザマミロ。

*2:我が家の場合、ガキどもの元気がよすぎるので、シニアよりも、「黒帯のおねえさん」とか、「一緒にライトセーバーごっこや『Halo3』をやってくれるギークなお兄さん」とかが適任なのだ。ということで、これも適材適所、ですね。