なぁーんだ、iPhone値段のカラクリはそーゆうことか

昨日から大騒ぎのiPhone 3G版。値段が$199となり、「フツーの携帯電話」に近くなってきた。アメリカの端末市場だと、$200というのはかなり大きな心理的壁で、この線を越えると「ごく限られた人しか買わない超高級ニッチ端末」から「フツーの人でも頑張れば買える、『中の上』端末」になる。

よっしゃ、それなら買おうかな!!??でも、これってアップルが月々の「レベニューシェア」からサブサダイズするのかな?でもアップルの取り分だと、2年契約としても値下げ分カバーできないよな・・??うーむ、中島さんは「ジョブスの現実空間歪曲」とかゆってるけど、なんなんだ??

と、値段のカラクリについてフシギに思っていたのだけれど、なんと、話は簡単だった。

VEEV Cash - Crypto Currency for Payments
AT&T will subsidize 3G iPhone | FierceWireless
Life is beautiful: iPhone 3Gに関しての続報

これによると、つまり、キャリアであるAT&Tが$200ぐらいサブサダイズする。その代わり、月々のデータ料金がこれまでの$20から$30に上がる。

とゆーことらしい。

この点でも、キャリアのサブシディで売る「フツーの携帯」に近くなったわけね。初期費用が200ドル安くなった代わりに、月々の料金増加分で、2年契約期間中合計で240ドル多く払う。現在価値(present value)に直すと似たようなもん、ってことか。それでも、やっぱりみんな、これなら買うんだよなー。きっと。

まー、その分3Gの高速通信ができて、GPSがついて、なんだから、そんなに悪くはないけれど、そうすると月々の支払いは通話料や種々サーチャージを入れて50ドル超えるなー。うーむ、今のブラックベリーよりだいぶ高くなる・・・普通の端末ならwaiveされているアクティベーション・フィーというのも払わなきゃいけないらしいし、初期費用も実は結構かかるし、自分でアクティベーションするのもメンドーだし。あ、でもキャリアのサブシディがはいるってことは、こういう初期費用とかアクティベーションとかも、フツーの端末並になるのかな???まぁとにかく、様子がわかるまで、しばらくブラックベリーでいいや。

昨夜亭主は遅く帰って来たので、今朝になって初めて顔を合わせた子供たちに「やーい、iPhoneが半分ぐらいに安くなったんだってよー」とからかわれて頭にきていたが、この説明で父親の威厳が保てそうだ。

オマケの話。威厳といえば、AT&TiPhoneで騒がれている間に、ベライゾンはオールテルを買収して、加入者数でも名実ともに全米トップになり、威厳を保てるようになった。買収自体は業界では「想定内」の話で別にどうってことないのだが、ベライゾンはこれまで業界内では「格」から言うとAT&Tよりも「上」に見られていたのに、加入者数ではAT&Tがトップで、ベライゾンは「ポストペイドではトップだ」とか、いろいろ財務発表でも苦心惨憺していたのが、これで話が簡単になってよかったね、という感じ。ますます、スプリントは置いてきぼり〜・・・