速報CTIA-IT 第二・三日 フェースブック・ブーム

フェースブックの創業者Dustin Moskovi


ちょうど、昨日マイクロソフトフェースブックに投資する話が発表、というより、フェースブックに値段がついて、その値段にみんなが大騒ぎしたワケだが、昨日の朝のキーノートはフェースブックの創業者の一人、ダスティン・モスコヴィッツ氏だった。

キーノートの目玉は、ブラックベリーとの提携。ワンクリックで写真をアップロードしたり、顔を認識してタグをつけたり、サーチ機能があったり、など、なかなか使いやすそうではある。キャリアではTモービルから始めるということで、珍しく私のパールでもすぐに使えるので、のちほどやってみようと思う。日本では、SNSに携帯からコンテンツをアップロードするのは当たり前だし、まぁ、これ自体はちょっとしたお話、ぐらいのところだが、前回のエントリーに書いたようなiPhoneの亡霊のおかげで、実は尻馬に乗ってブラックベリーが売れているらしく、会場で拾った情報誌では、米国内でのスマートフォンのシェアが、ブラックベリーはどんどん高くなっている、とのこと。昨年あたりから機種が急に増えだしたウィンドウズ・モバイル対応機の攻勢は、スティーブ・バルマーの大声の掛け声にもかかわらず、今のところまだブラックベリーの牙城を崩すところまで行かないらしい。

iPhoneiPhoneと騒いでいるので、陰に隠れているけれど、廉価版消費者モデルのパールがベライゾンからもうすぐ発売予定、など、ブラックベリーは着々とやっている感じがある。そして、第一日目のバルマー話と同様、「ブラックベリーは(!アップルと違って!)業界のみなさんの味方ですよ!」っぽい雰囲気を振りまいている。アップルとグーグルの亡霊のおかげで、これまで「オープン化」には単なる徹底抗戦の構えだった携帯業界が、「アップルやグーグルとは違う形」で、対A・G陣営の味方を集め、自分たちにも何とか恩恵のある形でのオープン化をするにはどうしたらいいか、と知恵を搾り出している感もややあり、それはそれで、めでたいことと思う。

なお、第三日目キーノートはスプリントのWiMAX部門、XOHM(ゾーム、と読む)の人が出てきて話をしたが、最初から最後まで抽象的な話ばかり。展示会3日目で疲れきっている私の頭には、ときどき「音楽や映像コンテンツ・・・」「「ユビキタス・・・」などという当たり前のコトバが切れ切れに聞こえてくるばかりで、何も記憶にひっかかってこない。よく1時間も、ああいう話で間を持たせられるものだと感心しきりであった。