シリコンバレーの「チープ・シック」

チープ革命」と呼ばれるIT運用コストや起業コストの低下、の話ではない。

当地のコンサルタント仲間の先輩と文房具の話をしていたとき、こんな話になった。

「最近、ベンチャーの人って、プレゼンにパソコン使いませんね。カラーでプリントアウトした紙をバインダーに入れて、紙芝居でやってますよねー(机の上に立てられるようなそれ専用バインダーがある)。なんか、チープっぽいのが流行り、なんでしょうかね。」

「あー、そうそう。昔は、パロアルトあたりの高級レストランとかでやってたけど、最近はWoodsideのスーパーマーケットのフードコーナーとかで、よくマジメな顔して、紙芝居やってますよ。そばで子供が騒ぎまくったりしている中で真剣に。あの落差がおかしいですよねー。」

ベンチャーキャピタルが出す資金規模も、早いラウンドだと、昔のようにウンミリオンドルとかではなく、ウン十万ドル単位と一桁低くなった昨今。「ウチはチープにやってて、バーンレートが低いんですよー」ということを見せないといけない世の中なのかも。でも、パソコンならどうせ持ってるからタダ(=固定費のみ)だけど、紙芝居だとカラープリントのコストとバインダー代が余計にかかるんだけどなー・・・