Web2.0 Expo 雑感

  • 今日のキーノートで一番面白かったのは、HitwiseのBill Tancer氏の話。Hitwiseは、ウェブサイトの活動を測定するサービスで、今回は「世界初公開」の統計数字をいくつか出してくれた。参加型(=Web2.0系)サイトの代表としてYouTubeWikipediaFlickrの3つのユーザー行動統計を比べると、「ユーザー全体の中でコンテンツを提供する人の比率」は、Wikipediaで4.59%、Flickrで0.2%、YouTubeで0.16%しかいないのだそうだ。少ないだろうとは思っていたが、Wikipedia以外の数字があまりに低いので驚いた。それから、閲覧する人と提供する人を年齢層で分けると、皆が中心だと思っている若年層は、閲覧では確かに多いが、提供側はむしろ30歳代などの高年齢層のほうが多いという。まぁ、これはうなずける数字ではあるが、きちんと統計でグラフにして示されると、コンサルタントの職業病で「うわー、美しい!」とうなってしまう。

Eric Schmidt and John Battelle

  • 今日のキーノートは、私の大好きな「Code Monkey」の曲(+Halo(←ですよね?)動画のマッシュアップ版)で始まった。でも、Code Monkeyくんが、受付嬢にソーダを持っていってあげる場面の前に終わってしまった・・・
  • 日本人を見たら知り合いと思え!なんと今日はお友達にたくさん会った。
  • 昨日のエントリーで、「もっぱら金儲けの話」と書いたが、そこはやはりヒッピーの末裔たち。今日のキーノートでは、Architecture for Humanityについてのプレゼンがあった。災害時に利用される臨時住宅や、低所得層向けの公営住宅などのコストをかけられない住宅に関して、プロのデザイン・ノウハウや過去の経験を、ウェブサイトに集積し、誰でも利用できるようにするという試み。前に確か、テック・ポッドキャストでこの話、聞いたことがある。なんで、他のことじゃなくて住宅なのかよくわかんないのだが、まぁとにかく、Web2.0コミュニティではよく知られた、社会貢献活動のようである。
  • 何はともあれ、集まる人々の熱気とオプティミズムのエネルギーは、いろいろ展示会を見る中でも屈指のレベル。見ているだけで元気になってくる。
  • プレゼンターや会場に来ている人たちを見ていてつくづく思ったのだが、Web2.0系にはイケメンが多い。特に、先月行った携帯展示会に集まる人々と比べるとてきめんに違うのだ。女性の数も多く、それもファッショナブルな人や美人がかなりいる。会場を歩いていても「おー、俳優か!?」と思うような人と時々すれ違う。やはり、そろそろ携帯からこちらに鞍替えしようかな・・・

なかなかチャーミングな、NingのGina Bianchini