広告ベースのWeb2.0商売にとって、アメリカは「約束の地」といっても過言ではないのだ

Newsvineで、「Web2.0系サイトが、欲しくない場所のお客がいっぱい来て困っている」話を見つけた。そーいえば、日本人がYouTubeをいくら使っても、広告商売にならないからメーワク、という話があったなー、と思い出し、英語ブログに書いてみた。

http://hogacentral.blogs.com/japan_tech_blog/
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その記事は、日本ではなく、東南アジアやブラジルなどでお客がいっぱいいるサイトが例に挙がっている。そういう国でいくらお客がついても、広告の足しにはならない。日本でさえも、どうも難しい。日本は、Web2.0を使いこなしている先進ユーザーがたくさんいる国なのに・・・

なぜか?その背景の一つには、広告市場の大きさがあるのではないかと思っている。(←決め付けるとまた叱られるからね・・)AdAgeという雑誌によると、2004年のアメリカの広告市場規模は日本の7倍近く。業界内部の方によると、この日本の数字はちょっと小さすぎる感じがする、おそらくどこまでを広告に含むかの定義の違いだろう、ということだが、その方がご存知の数字を使っても5倍。人口は2倍だから、アメリカの市場はやっぱりやたら大きいのだ。それでも日本は世界第二位の市場で、第三位のイギリスになると、さらにがくっと落ちる。

AdAge資料

どうやら、「広告ベースのWeb2.0」という商売は、アメリカという、「地にはダイレクトメールの花が咲き、川には広告費が湯水のようにあふれる」豊かな約束の地でないと、なかなか育たないということのようだ。日本のこの手の商売が、Eコマースや有料サービスを組み合わせる方向になってしまうのも、ある意味では仕方ないことかもしれない。

日本語で書き直す気力がないので、詳細は英語ブログを参照してください。ごめんなさい。

ちなみに・・・このごろ使い出したVOXでは、最初から同じフォーマットで多言語対応していて、スキンの部分は自由に英語、日本語、フランス語、ドイツ語、スペイン語のどれにでも変えられる。日本語に変えると、下のほうに出てくるGoogle AdWords広告は、Google Japanの広告に自動的に変わる。エントリーにAmazonの本やDVDの画像入りリンクを入れられるのだが、これもAmazon US、Japanなど、各国のものに対応していて、どこの国のものも入れられる。最初は英語の公開ブログにして、一部を家族との連絡用にしようと思い、私は英語でやっていたが、招待した日本の家族がやろうとすると自動的に画面が日本語になり、登録などは苦労なくできた。上記のような状況を考えるとますます、なかなかエレガントなやり方のように思う。