Google経済圏に万馬券は出るか?

GoogleAdWordsに広告を出している方から聞いた話だが、最近はモノによってはワードあたりの単価がかなり高く、まぁ一応商売が増えてはいるけれど、払っている費用見合いではよくてトントン、場合によっては持ち出し、だそうだ。AdWordsに広告を出して大成功して億万長者になった人って、いるのかなぁ・・・?と彼は首をかしげていた。(ちなみに、大企業広告主は別の話。大企業向けに従来のメディアと同様の広告営業をして、一般人向けAdWordsの料金よりおそらくは大幅に安い単価でやっていると思われる。)

一方、自分のウェブサイトやブログにGoogleAmazonを貼り付けるAdSenseやアフィリエートは滅多に儲からないことがすでに広く知られている。金融商品などではそれなりに儲かるといわれているが、かといってAdSenseで億万長者になった人というのは聞いたことがない。

「小さい単位のお小遣い稼ぎ」を積み上げるのがWeb2.0の世界だというのはわかるが、さて、胴元(GoogleAmazon)だけが大儲けして、賭けてる人間がせいぜいチョボチョボか持ち出し、というだけだったら、このゲームはどこまで続くのか?というのがこの方の疑問である。それでもまだ、アフィリエートのほうは、本来の自前サイトがあるので、アフィリエートが儲からないといって皆やめてしまってもそれほど困らない(実際、Googleの売上げの中で、自前サイトからの売上げ比率は年々増加している)かもしれないが、「米のメシ」である広告主が同じ構造だとしたら・・・?

今、ちょうどラスベガスのCESに来ているが、私はギャンブルは苦手。確率論的に言えば、大半は負けるに決まっているのに、多くの人がギャンブルをするのは、たまにジャックポットが出るからだ。500円、1000円の馬券を買って、ほとんどすってしまうのだが、たまに万馬券が出るから、わくわくして楽しいのだ。アムウェイのようなマルチレイヤー商法でも、ほとんど皆ダメだけどたまに大儲けする人がいて、それを彼らも強力に宣伝している。ドコモのiモードでは、コンテンツプロバイダーをやって億万長者になる人、大企業にまで成長した企業がたくさんあった。

Google経済圏では万馬券は出ないのだとしたら、この先みなが、今と同じように馬券を買い続けるだろうか?それでも、やはり楽しいのかなぁ?

私も、結構共感してしまった。