チアペットの寂しいクリスマス
クリスマス前だというのに、今年はなんとなくクリスマス気分が盛り上がらない。
まず、車でラジオを聴かなくなった。それで、この時期「イヤ」というほど流れまくる、陳腐なクリスマスソングに載せた商品のCMを聴かない。去年までは、車の中の定番はiPodだったが、出かけるときにバッグに入れ忘れることも多く、そういうときにはなんとなく自動的にカーラジオがついていたが、今年はBlackberryにポッドキャストや音楽を入れることにしてから、忘れることはほぼなくなり、従ってラジオをますます聴かなくなった。
それから、一日のうちで唯一見るテレビ、朝のニュースのときに、いつもの陳腐なクリスマスソングのCMが全然流れない。去年までは、サンタが自分のプレゼント工場で溶接機もってベンツを作ってるイヤミなCMとか、赤い目玉がやたらと飛びまくって、畑においといたらさぞ鳥よけになるだろうと思われるTarget（量販店）のCMとかが流れまくっていたのに。今年は自動車のCMがすごく少ないし、あっても地味。今日やってたホンダでも、クリスマスソングはなく、公園でボランティアをするワカモノをフィーチャーしたシビックのCMだった。なんか、異様に空気を読んでいるところがなんともせつない。普段なら派手な、小売店も、おもちゃ関連も、服飾関係もエレクトロニクスも、本当に少ない。
そう考えると、ここしばらく、なんでこの異常にレトロな「チアペット」のCMがこんなに目立つのか、なんかわかる気がした。下記の写真のように、素焼きの羊などの人形に、チアという草の種を塗りつけ、水をやると、草がぼーっとはえて羊の毛のようになるという、チープなプランターというかおもちゃというか、不思議なモノである。
chia pet - Google Search （この「サダム・フセイン」バージョンはホンモノだろうか、パロディ画像だろうか？wwww）
Chia Pet - Wikipedia
さらに、これまた80年代あたりのチープな「Clap on! Clap off!」というCMで知られる「クラッパー」もよく見かける。手をたたくとその音で電気がつくスイッチだが、今年は「赤ちゃんがいて手をたたけないときでも大丈夫！リモコン式のクラッパー！」というのをCMしている。
・・・とWikiってみたら、なんとこのふたつは、同じ会社が作っていて、その会社がサンフランシスコにあるということがわかった！知らなかった！私が見ているのは、NBCとかでなく、地元テレビ局のニュース番組なので、きっと地元のよしみで広告出してくれたんだろう。
さすがにクリスマス直前になって、ニコール・キッドマンが出てきて、映画「ムーラン・ルージュ」を思わせるきらびやかなCM（シャネルNo.5とメイシーズ（デパート）のタイアップ広告）など、普通のクリスマスっぽいものもやや増えて、今朝はチアペットもクラッパーも見なかったけれど・・・
なんだか、寂しいクリスマスではある。
