CTIA-IT 第一日 - Blackberry Pearl Flipがほしいっ!!

実は昨日のプレ・ショーからぼちぼち行っているのだが、本チャンの展示会は今日から。米国の携帯電話業界団体CTIAの展示会だが、春に開催されるものと比べ、秋はデータ中心なので規模が小さい。それで、展示会に合わせた大きな製品発表などはあまりないのだけれど、まぁ地元だし、今日も行ってきた。

基調講演では、AT&Tを除く大手キャリア3社(ベライゾン、スプリント、Tモービル)のトップの座談会で「オープン化」が話題の中心。それにヤフーのYahoo One Searchの新サービス発表、それに今年は米国で携帯(というかセルラー式電話、当時は自動車電話だったが)が始まってから25周年ということで、起業家でありこの世界のパイオニアであるクレイグ・マッコー氏とジョン・スタントン氏がいろいろと昔話。

それより、私の今日の最大の目的は「Blackberry Pearl Flip」。今日発表、ということを聞いていたので、まっしぐらにBlackberryのブースに向かった。BlackberryiPhoneを迎え撃つべく、画面の解像度が上がってきれいに見える新モデルを今回は2機種出している。前々から話題になっているBoldのほうは、写真も見たことがあったけれど、「Flip」はまだ見たことがなかった。

私はBlackberryの一番安い「Pearl」をずっと使っているが、これにフタをつけて折りたたみ式にした感じのもので、持ってみてしっくりくる感じがいい。それに、めっちゃ軽い。片手でトラックボールを回して画面上のアイコンを選び、トラックボールを押し込んで選択するという操作は、今のPearlと全く同じ操作感だし、キーボードの配列も同じ。やっぱ、片手で操作しやすいのが、いいなー。

画面はフリップにした分、大きく見やすくなっている。前回のPearl同様、最初数ヶ月はT-Mobile独占ということで、ネットワークはEDGEまでで3G対応ではないようだが、WiFiGPSもついている。iPhoneほど上等ではないが、動画を見るのに端末を横倒しにすると横長画面で見ることもできる。

番号ボタンがない(番号はqwertyキーをシフトして入力する)ので、電話番号を入力するのは今のPearlと同じでやりにくいが、実際考えてみれば、番号を押して電話することはほとんどなく、アドレス帳で選ぶのが普通。いまどきの携帯電話は極端な話、番号ボタンを番号入力用にはめったに使わないのだ。そうやって割り切れば、なるほど、これでいいのだ。

いいじゃん、これで。久しぶりに、持った感じで「ほしいっ!」と思った端末に出会った。qwertyキーボードのスマートフォンでフリップ型のも、数年前からずーっと欲しいと思っていたのに、サムスンのもので700ドルとかするような使いにくそうなのしか見たことがなかったが、これはマス向けモデルなのでそんなに高くないだろう。ポケットに入れる男性はいいのだろうが、Blackberryのむき出しキーボードは、バッグの中に入れて持ち運ぶと中の物が動いてボタンを押してしまうし、いちいちキーボードをロックするのも面倒だったから、やはり普段使いの電話はフリップがいいな・・・とずっと思っていたのだ。

いろいろなアプリケーションをダウンロードしたり、高度な使いこなし方をする人にはiPhoneがいいのだろうが、eメール・PIM・電話プラスFacebookアプリぐらいついていればいいや、という私には、フォームファクター的には今のところこれがちょうどよさそうだ。あとは、お値段と料金プランがiPhoneよりかなり安い・・ことを期待したい。

 これがPearl Flip
 こちらはBold

なお、アメリカのBlackberryでは日本語メールは通常扱えないが、ドコモUSAの「ナミキテル」ソフトを入れれば、読み書きができる。実は、少し以前に、「ブログで評価を書いてください」という約束で、お試しをさせていただいた。それで、ソフトをダウンロードするのに少々手間取った話はとりあえず置いといて・・・

アルファベットのキーが完全に独立している通常モデルはいいのだが、Pearlではキーボードを小さくするために、ひとつのキーにふたつのアルファベットを割り当てる変則qwertyになっていて、これが慣れないうちは使いづらい。通常よく使う英語の単語は、自動的にふたつのうちどちらかを選んで選択肢が出てくるので、深く考えずに普通のqwertyのように打っていればいいのだが、固有名詞や日本語の名前などは、いちいち二つでてくる選択肢のどちらかを選ぶのが面倒。これも徐々に学習するので、何度も書いている名前などはすぐに出てくるようになる。

日本語入力の場合は、この「ふたつのアルファベット」が問題となる。たとえば「kaifu」と打とうとすると、「JK」のキーをまず押すと「J」がでるので、すぐにもう一回押して「K」を出す。のんびり押すと、勝手に「J」を選択してしまってカーソルが次に行ってしまう。次の「as」キーは「A」が最初の選択肢なので一回押せばよいが、その次はまた「UI」を2回すばやく押す・・・という操作が必要になる。ソフトを作った人の苦労がしのばれる。それでひらがな入力すると、自動的に漢字の選択肢がいくつか出る。

困ったのは、長くのばす「ー」とか、カタカナをどうやって打つかがわからなかったので、「ミーティング」と打てなかったことがあった。「あー、家に帰ってマニュアルひっくり返さなきゃ・・・」と思っているうちに、そのまま忘れてお試し期間が終わってしまった・・・

ということで、はっきり言って慣れないと使いづらかった(数ヶ月経っているので、今は改善されているかもしれない)が、普通企業で支給されるのは、フル・キーボードのものが多いだろうから、その場合はもっと問題が少ないと思う。Pearlで日本語をどうしても使いたい、という人には、今のところ数少ないソリューションである。

私は結局、それほど出張が多くないため、日本語メールをBlackberryで使うニーズは「どうしても」というほどではないので、お試しのあと料金(月額$10)を払って続けることはしなかったが、企業内でPearlを支給されている人で日本とのやりとりが多い人には、とりあえずなんとか使えると思う。

<追記>
そうですよね、ちゃんとリンクを入れておかないといけません。ドコモUSAのサービス名は「Namimail」、詳細とお問い合わせは下記のページからどうぞ。
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