7月2日夕方から、青山で講演会をやります

実はもうかなり時間が迫ってきているのですが、講演会のお知らせです。

以前からお世話になっている慶応DMC(デジタル・メディア・コンテンツ機構)の主催で、7月2日に東京で講演会を行います。場所は青山のトーキョーワンダーサイト、時間は夕方6時から8時までの予定です。

お題は「ネット・コンテンツとパブリックドメインのダイナミックス」。

http://museum.dmc.keio.ac.jp/2008/05/20082.html

今回は、いつもの通信やウェブ関連とちょっと違い、一応この講演会の枠組みはなんと、「美術館・博物館経営学」で、一応ミュージアムのキュレーターなどがお得意様の講演会です。(まーでも、今回は私がしゃべるので、そうでない方でも大丈夫ですが。)

慶応DMCというのは面白い組織で、元マイクロソフトの古川亨さん、メディアでもおなじみの中村伊知也さん、私がひそかに「日本のレッシグ」と思っている著作権専門の金正勲さん、というウェブ世界にかなり近い方々まではなんとなくわかるのですが、これに「美術館経営学」の岩渕潤子さんが加わっています。これらの方々の関係は、かなり「メタ」的なつながりといっていいのですが、目指しているものは、以前このブログでも紹介した「桃屋CMのアーカイブ」に象徴的に現れていると思います。ここでは、同機構で独自に開発した動画配信プラットフォーム「VolumeOne」(YouTubeみたいなもん)を利用して、過去の桃屋のテレビCMを研究目的で閲覧可能なように、多言語で解説やラベルをつけ、分類・配列して展示してあります。

桃屋CMアーカイブ公開 - 映像における「パブリック・ドメイン」の試み - Tech Mom from Silicon Valley

私自身は、デジタルコンテンツには少々関わりがあるとはいえ、この分野はあまりよく知らないのですが、シリコンバレーの思想の根底にはある意味で、「美術館や図書館などの意義」と共通の「知の流通というものに絶対的な価値をみとめる」という考え方があると思っているので、そのことを中心にお話をする予定です。岩渕さんとの対談もはいります。

異色顔合わせによるクロスオーバー対談、というか、タネを明かせば岩渕さんは私のふるーーーくからの友達だから頼まれたということもあるのですが、参加無料ですので、ご用とお急ぎのない方はどうぞいらしてください。(ただし定員がありますので、事前に上記サイトから申し込んでください。)