ヒッピーとギークとコスプレの混沌 − メーカー・フェア
今日・明日の2日間、San Mateo Faire Groundにて、「Maker Faire メーカー・フェア」というのをやっている。前からギーク系メディアで噂を聞いていたので、今回初めて、家族で出かけてみた。
この、なんというか、本当になんというか・・・「サンフランシスコ文化圏」にしかありえない、奇妙なあらゆるものの混沌を、実になんと表現してよいのか・・・笑ってしまう。
メーカー、ということなので、とにかくなんでも、モノを作る人のお祭りである。手作り飛行機から手芸品まで、ありとあらゆるものが展示されている。大半のものは、一体なんの価値があるのかサッパリわからない、奇妙な乗り物だったり奇妙な道具だったりする。物理的なものだけじゃなく、パソコンが並ぶところもある。
イベント会場では「viral video」現象のさきがけ、Eepy Birdの「Diet Coke and Menthos」の実演ショー(2リットルのダイエット・コークの容器にメントス・キャンディーを入れると、ものすごい噴水が噴出すという現象を、音楽にあわせてやってみたもの)や、巨大アメリカ版「ピタゴラ・スイッチのコロコロ装置」とピエロのショーなどもやっていて、すごい人出。通路には、マフィンの形をした乗り物や、たくさんの人がいっぺんにペダルでこいで動かす「バシクル」(バス+バイシクル)がのろのろ走る。
駐車場にはサイケ調のバンが置いてあり、観客は、ヒッピー風も多く、また西部開拓時代の衣装(お忘れかもしれないが、ここは昔「ワイルド・ウェスト」だった)だの、パンク系だのといった、コスプレの人も多い。アンティークを売る店なども出ている。かと思うと、メインのスポンサーはオライリー・メディア、グーグル、マイクロソフトなどで、メインの展示場ではこれらのブースで、Wiiのリモコンで動かすラジコンカーだの、正体不明のミサイルの形をした物体だのが並ぶ。
「ロボティックス」会場では、現代版「剣闘士」である「バトルボット」の対決が大人気。本当に火花を散らし、相手を無力化させるロボットのぶつかりあい試合には、ロボット大好きギークと、きっとロデオも好きだろうと思われるオジサンと、それぞれのロボット・チームの特徴や戦績を書いたカード(ベースボール・カード風のやつ)を握り締めた子供たち(どうして、子供って、あんなに「カード」が好きなんでしょうか??)がごっちゃになって、大声援を送る。
バトルボットの映像は下記↓
http://enotech.vox.com/library/post/battlebots-in-maker-faire.html
いや、なんともはや、実にどれもこれも、わが地域の「ご当地モノ」ばかりながら、この新旧・硬軟とりまぜた強烈な混沌に、大人も子供も大喜びしているところが、またなんというか・・・