[ブロードバンド」 日本とアメリカのブロードバンド 光と影

日本のブロードバンドのこの数字が、記事になって話題になっているらしい。

世界一インターネット接続が速い国ニッポンの光と影:らばQ

少し前に、ちょうどこの元ネタになった数字を探し出して料理していたところなのだが、こちらは回線速度だけじゃなくて、料金と普及率も一覧になっている。それを全部加味した「ブロードバンド成績表」のスコアで並べると、日本は今のところ韓国に次いで世界第二位だそうだ。

OECD Broadband Report Questioned - US Broadband Penetration Grows to 81.8% Among Active Internet Users - May 2007 Bandwidth Report

上の記事にもあるように、回線速度は「理論値」であり、どのぐらい信用できるかどうかわからないが、まー一応、ちゃんとした団体が出している数字。

韓国がトップになっているのは、普及率が上だからで、速度も値段の安さももう日本のほうが上回っている。韓国は日本よりもソウル周辺への人口集中度が高く、国土がもっと狭いために、DSLが引きやすい環境があって、普及率が高くなるのは当然だ。そう考えると、日本のクレイジーさ加減がもっとよくわかる。さすが、日本だ、と思う。こうと決めたらどこまでもやる。

この数字は、「アメリカは負けてるぞ!なんとかしろ!」という、アメリカではすでにお決まりの論調の証左に使われているワケだが、そもそもブロードバンド回線を建設して売る事業者にとってみれば、ブロードバンドとはほっておけば儲からない商売。政府のあとおしとか、大手業者の力づく作戦とか、そういうちょっと不自然な力を呼び水にしないと、なかなか動かないものだ。

日本では上記のような状態になっているわけだが、アメリカでは別のやり方でそれなりに最近はアクセス回線の高速化が進んできている。みんな、アメリカのことを遅れているとバカにしているけれど、あんまりこの先バカにしないほうがいいかも。日本のやり方だけがいいわけじゃない。

それと、上記記事にある、アクセス回線とバックボーン回線のアンバランスの話は興味深い。アメリカはずっとこれが逆の方向にアンバランスだった。回線やデータセンターなどのバックボーン・インフラは、テレコムバブル期の過剰投資のおかげで暴落。GoogleYouTubeや、もろもろのWeb2.0の人々は、こういう超安い材料費をうまく利用してここまでやってきた。逆に、日本では、バブル期に米国ほどのインフラ建設競争が起こらなかった(昔は「需給バランスをとるべし」という法律もあったしね・・)ために、アメリカほどの暴落はしなかった。だから回線は高めだし少なめだし、Web2.0アメリカほどの興隆を見せてない、ということも言える。

アメリカでも、ビデオ需要とブロードバンド需要で、さすがにバックボーンの値段が上がり始めている。そうなると、まーさすがにGoogleぐらいになるとそう簡単にはダメにならないけれど、YouTubeWeb2.0のビジネスモデルはやっていけなくなるかもしれない。