SecondlifeとTwitterは都市伝説か?

何度かこういう話がこれまでも出ているようだけれど、今日もこんなセカンドライフに関するエントリーがあった。

大西 宏のマーケティング・エッセンス : セカンドライフってもう終わった?

日本だけじゃなくて、アメリカのプレスでも、どうもこのところ、セカンドライフは「紙」ベースのメジャーなメディア(サンフランシスコ・クロニクルとかウォールストリート・ジャーナルとか)では見るけれど、先月のWeb2.0EXPOでもセカンドライフの「セ」の字もどこの基調講演にもワークショップにも出なかったし、テック系ポッドキャスト、ブログ、ソーシャルニュースなど(メンドーなので全部まとめて「ギークメディア」とよぶ)でもほとんど言及されているのを聞かない。大西さんのようにちゃんと調べたわけではないが、なんか、ヘンだなぁ〜、という感じがしている。

ギークメディアでは、セカンドライフを評価する人と「ボクにはよくわからない」という人が分かれて、いまひとつ話がほんわか盛り上がらない。そして、この「ヘン」な盛り下がり感は、最近日本のブロゴスフィアでは盛り上がっているTwitterも同じことなのだ。んー、これは一体何?

で、ふと気がついた。私はブラウザーのホームページをProtopageにしてある。そこに「Web2.0」というスティッキーを作って、それ系の面白そうなサイトをギークメディアで見つけると、ブックマークする。どんどん下にたしていくので、ほぼ時系列になっているのだが、ちょうど去年の初め頃に「Digg」「YouTube」「Newsvine」「Pandora」「Yelp」や、このProtopage自身など、今でもよく使っているサイトがだぁーっとまとまっている。MySpaceなどはこれをやり始めるもっと前に出現している。で、その後ぱったり、めぼしいものがなくなっている。

まー、前回のエントリーみたいな記事を書いておきながらこんなことを言うのもなんだけど、Web2.0の新規アイディアは、去年の初め頃にひととおり出尽くしてしまった、ということなのかなぁ、と気がついたのだ。(インプレスに書いた記事も、今はそういうアイディアが次の段階に育つ過渡期ということを書いているのだけど。)

しかし、いまさらになってWeb2.0という用語を知ったメジャー・メディアは、「さー、こんどはナンだ?」といまさらになって待ち構えている。だから、何かのはずみで「自分が見たいと思っているものが見えてしまう」、つまり「都市伝説」が出来上がってしまうのかなー、と思う。

Twitterについても、「実はユーザー数は○○ぐらいしかいないんだよ」という話を、つい先日、かなり信憑性の高いソースから聞いて、この「○○」の少なさにぶったまげたばかり。とはいっても確実な話ではないので、数は書かないけれど、実はTwitterも、「Next Big Thing」を期待するあまりに見えてしまう「都市伝説」なのかもしれない、ぐらいに思っておいたほうがいいかも。

繰り返しになるが、どちらも高く評価する意見もあり、熱中している「適合ユーザー層」というのがある。また、私自身はどちらも「適合ユーザー層」に属さないので、利用しておらず、私にはプロダクトそのものを正しく評価することはできない。ということで、この話は「ヘンな盛り下がり感」をネタに書いているだけ、とお断りしておく。