「電車男」米国公開と、日米オタク文化

昨年日本で大ヒットした「電車男」が米国で今週から公開されます。この配給を手がけたのは、長年にわたって米国で「少年ジャンプ」などのマンガやアニメを販売してきた会社の兄弟会社、Viz Picturesです。

Viz Picturesの創業者、堀淵清治さんにインタビューできましたので、電車男の情報も入れて、「邦画セントラル」に掲載いたしました。

堀淵さんは、長年のマンガ業界での経験から、こうした日本のマンガやアニメに親しんで育ってきた若いアメリカ人が、日本のポップカルチャーに自然に興味を持っていて、こうしたファンの方たちにもっと日本の面白いものを提供していきたい、と抱負を語っておられます。現在、サンフランシスコの日本町には、なんと日本映画専門の映画館まで建設中とか。

サンフランシスコやシリコンバレーに数多い起業家たちと同じように、はっきりしたビジョンと、苦労して自らの手で築き上げてきたものへの自信に裏打ちされた、興味深いお話でした。まだまだ小さいニッチに過ぎない、アメリカの日本映画ファンを広げていくために、せっかくこちらでは受け皿ができたのだから、もっと日本の映画会社が積極的になってくれたらいいのに、とお話を伺っていて思いました。

一番面白かったのは、「アニメ・エキスポ」で試写を行ったときの、米国のオタクの皆さんの反応の話です。日本と同じ、というより、米国人らしい、ストレートな反応で共感を表現する人々が、こんなにいた、というのは感動的です。

いつものように英語の記事で恐縮ですが、こちらをお読みください。

邦画セントラル − 「電車男」米国公開特集