レゴって、実はすごい次世代テクノロジー・エンタメ企業かも・・

今日からラスベガスでCES(Consumer Electronic Show)をやっている。その関係でいろいろ記事が出ている。その中にこんなのがあった。

2006 International CES:LEGOの新世代ロボットはBluetooth対応 - ITmedia NEWS

私の子供の頃の記憶では、レゴというと、四角いブロックの上品な教育玩具、というイメージがあるのだが、最近は全然違う。いわばプラモデルのように、マニュアルに沿って組み立てると複雑な形のモデルができあがるというセットが中心である。

スターウォーズ」に代表される、ブランド・ライセンスのシリーズもあるが、たとえば「ジュラシック・パーク」に似た、恐竜とそれを攻撃するヘリや自動車のセットとか、ロボットとも地底の怪物ともつかぬ「バイオニクル」シリーズなど、独特でユニバーサル(本社は確かデンマークだったと記憶している)な魅力のあるキャラクターやシリーズを次々と出している。大ブームにはならないが、地道に必ず売れるような商品が並ぶ。しかも、キャラクター・ライセンス料を他社に支払う必要もない。セットになってはいるが、全部レゴとしての「互換性」があるので、他の部品をミックスして自分で新しいものを作るのももちろん自由にできる。

サンディエゴの少し北、カールズバッドには、「レゴランド・カリフォルニア」があり、我が家ではほぼ年に一回行っている。車で延々と、途中の「ディズニーランド」は素通りし、わざわざカールズバッドまで行くのである。ここのすごいところは、どの乗り物にも必ず子供が自分の力でコントロールする仕組みがついていることである。単純にぐるぐる回るようなものでも、必ず方向やスピードを何かしら子供がコントロールできるようになっている。

この「自分で組み合わせて新しいものを作れる」「自分でコントロールできる」という魅力は、子供にはたまらないものなのである。レゴは、それをうまく組み込んでると思う。ここでの論点からはずれるが、他社の似たようなブロック玩具では、部品が足りなかったり、出来上がったロボットが、バランスが悪くてすぐにこわれてしまう、といったようなことがあるが、レゴではまずそれがなく、基本的な品質管理ができている、という点も付け加えておく。

ここまでは、おもちゃ・娯楽としてのレゴの良さの話。さて、我が家近くのマウンテンビューには、有名なMoffet Fieldがあり、NASAの設備がある。そこに、小さな「火星探査ミュージアム」が併設されている。プレハブの安っちい建物で入場無料。中には、火星探査用「マーズ・ローバー」のミニチュアや、火星に着陸する様子のCG映画などが展示されている。それによると、火星に着陸したマーズ・ローバーには、レゴがお金も出しているのか、レゴのおもちゃが積まれている。そして、ミュージアムには「レゴ・コーナー」があり、レゴでローバーを組み立て、モーターとリモコンで動かせるようになっている。子供達は、ここにはまると動けなくなる。レゴが火星探査で具体的に何をやろうとしていたのかは知らないけれど、ここにレゴがあるということが、テック坊やにとっては、ものすごくcoolなことでもある。

そして、プログラマブル・ロボット。ウチの息子はまだここまでたどりついていないが、次にはこれにはまりそうな予感がすごくする。

自分で、好きな形のローバーやロボットができる、そしてコントロールできる。これはすごい。なんか、「あ、この人達、よくわかってるナ」という感じがするのである。空気や水のようにテクノロジーの中で育った子供達が、何を欲しがっているのか、ちゃんとわかっているような気がする。

しかも、2歳用の巨大な積み木型ブロックから、小学生用キャラクター・セット、中高生から大人も楽しめるプログラマブル・ロボットという、(携帯屋用語で言うと)graceful migration pathができている。

オモチャ業界は不振というエントリーを前に書いたことがあるが、これに対してレゴを見ていると、深く静かに、「オモチャ」という枠を超えて、どんどん伸びそうな気がしている。ビデオゲームよりも、手先の作業や創造力を使う分、子供の発達にもよいような気がするし、頑張って欲しいものである。