コーポレート・ガバナンスも結局は「人とソーシャル・ネットワーク」?

オリンパスの件は、野次馬根性でずっと追ってきた。押っ取り刀で日本の警察やメディアも動き出したようで、「better late than never」でこれから頑張っていただきたい。

その中で、こんな話が・・・
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/111110/crm11111001300002-n2.htm

この元某国内大手証券会社幹部氏が、「みなさん、こーゆーふうにやっていらっしゃいますよ」と助言したのかな?他にも似たような話が転がっているのかな?などと疑ってしまう。さて、真相はどうなのだろうか?

それで思い出したのが、昨年私の手元に届いた分厚いパンフレット。我が母校スタンフォードビジネススクールを出ると、このぐらいの歳になると大企業の経営者とか取締役になる人々が多いわけで、そういう方々のための「企業取締役のためのコーポレート・ガバナンス講座」なるモノのご案内であった。超絶なお値段で、超高級リゾートで宿泊して、このお値段払えない雑魚はそもそも来ちゃいけないというシロモノだ。(もちろん単に歳をとっただけの泡沫自営業者である私の場合はリサイクルごみに直行。)で、こういうところに行くと、錚々たるアメリカ(や国際)企業の取締役の皆様方がお互いに親しくなって、情報交換などをできるようになるという仕掛けだ。

講座でお勉強するというよりは、今回の某元証券会社幹部が疑われているようなことをすると、「こういった仲間の中でバカにされる、信用されなくなる」というピアプレッシャーが、実はけっこう抑止力になるのかなぁ??などと、ふと思ったわけだ。

今回の件で、コーポレート・ガバナンスとか社外取締役とか経営の透明性とかが、またぞろメディアを賑わすと思うが、結局は「仕組み」というハコも必要ながら、中身である「人」と、そのつながりというのが実は力を発揮するのかも、などとふと感じた。

私もアメリカ企業の取締役会の実態というのを知っているわけではないが、この本で少々垣間見たHPの話も思い出した。
「お天道様」じゃなくて「グーグル様はいつも見ている」という、内ゲバHPへの教訓 - Tech Mom from Silicon Valley