キャプテン・ティーグの自伝!「Life」オーディオ版

日本出張のために見逃していた「パイレーツ・オブ・カリビアン」第四作をようやく週末に見ることができた。アメリカでは少々出足が遅いが、世界では大ヒットだそうで、私自身は、ようやくジャック・スパロウが本来の主役になったお話で、彼の恋人もようやくちゃんと出てきて、第一作のオマージュ的なアクション満載で、とても楽しいと思った。

さて、おそらくは第三作での人気にお応えして出てきたんだろうけど、あそこに出てきた意味はなんだか不明、でもやっぱり出てきて嬉しい!のが、キース・リチャーズの「キャプテン・ティーグ」!彼とジャックの親子という組み合わせがたまらない!という私のようなファンにオススメなのが、キース・リチャーズの自伝「Life」。

Life

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日本語版も出ているが、「親子」のファンなら、英語版オーディオブックが断然オススメ。

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本の内容自体も、「ロックスター」というステレオタイプを世界で一番よく表象しているキースの波乱万丈人生は、まさに小説よりも奇で面白いが、オーディオブックは、最初と最後の章をジョニー・デップが朗読しているのだ。特に冒頭、アメリカ南部のド田舎で、キースが麻薬容疑で警察につかまり、泥酔した裁判官やワルっぽい警察官とのやり取りをジョニーが一人芝居するくだりなど、「これ、ぜったいネタだろ!」と思いながらも笑い転げてしまう。それ以外の章は他の人が読んでいるが、キースのあの話し方をうまくなぞっていて、とても面白い。

私自身は、彼らの全盛期に、彼らの泥臭いロックがわかるほどの年齢でもなかったので、ストーンズはそれほど好きではなかったが、これを聴いて、またまたストーンズベスト・アルバム大人買いしてしまった。

電子書籍を自動音声で読み上げるサービスもあり、それで十分という人もいるが、オーディオブックは長いものだと何十時間も聴くので、会話部分を違う声で読み分けたり、上手に演技して読むことのできる専門の「声優」が読むオーディオブックのほうが、楽しくて長続きするように私は思う。さらに、この作品のように、オーディオブックならではの楽しさもある。

英語勉強中の方なら、文字の本と両方の組み合わせもいいかも。ただし、「勉強」するには少々というかかなり不適切な言葉遣いが多いので、その点は十分ご注意の上、お使いください。