そろそろ、ビジョンセラピー折り返し点

次男坊Tのビジョンセラピーが始まってそろそろ2ヵ月半。20週間の予定で、まもなく真ん中の時期で、進歩の状況をレビューすることになる。そのため、今週から、週に一回のセラピーのときに、少しずついろいろなテストをする。

長男も同じビジョンセラピーをやったが、彼はもうちょっと年長のときに始めたこともあり、またもともとの症状も弟より激しかったので、セラピーを始めて2週間ぐらいで、目に見えて効果があった。前のように、キレたり暴れたりしなくなったのである。弟はもともとそれほど激しくないので、なかなか効果が表れないなー、とちょっと心配していた。時々、学校で友達につっかかったり、授業中にがたがたするなどの問題行動がなかなか解消していない。弟のほうは、視覚のほうだけでなく、聴覚にも問題があり、授業中にざわざわする騒音がどうしてもガマンできないらしいので、これはどうも仕方ない。

でも、とにかく視覚に関しては、昨日一つテストをしたところ、セラピー前にやった時点よりも、大きく進歩があった、とセラピストが話してくれた。並んでいる文字列を順に目で追っていくテストだが、これが以前は、どうしても目が文字列にフォーカスせず、視点があちこちに飛んでしまい、本人もすぐに疲れてジタバタした。それが、今回はずっと改善され、また最後まで落ち着いてテストをすることができたそうだ。

そういえば、急に自転車に乗るのが上手くなった。これまでは、最初の踏み出しはできるのだが、頭がグラグラしてすぐにバランスを崩してしまっていた。そのため、自転車の練習をしようと誘っても嫌がった。ところが、先週練習をさせてみたら、見違えるようにスムーズに乗れるようになっている。自分では気がつかないけれど、自転車に乗るというのは、目で遠くのほうにフォーカスを置いて、それを軸に体でバランスを取っている、ということなのだな、と改めて思った。本人は急に自信をつけ、楽しくなって、毎日自転車を乗り回している。

こういう効果は、気がついたら本人にも話して、「セラピーを毎日頑張ってるから、よくできるようになったね。」と励まし、ヤル気を持続させるようにしている。

ところで、彼に聴覚の問題があるというのは知っていたが、治るものかどうか調べてもよくわからなかったので、そのままにしてある。しかし、今回ビジョンセラピーを始めた最初の日、セラピストが彼を見るなり「この子は、聴覚問題があるんじゃない?」と私に聞いたので驚いた。セラピストは、聴覚のほうも経験があり、彼女自身のお嬢さんも「ハイパーアキューシズ」の問題があったという。そして、聴覚もセラピーがあって、改善することは可能で、逆に早くやっておかないと、だんだんに耳からはいってくるものを脳で遮断して聞かないようになってしまう、といわれた。今はビジョンをとりあえず先に済ませ、そのあと聴覚の診断のほうにかかろうということで、近所の専門家のリコメンデーションももらっている。これはラッキーだった。

年明けに、ビジョンの中間アセスメントをやる予定で、その後徐々に暇をみて、聴覚の専門家のほうもアポイントを取ろうと思っている。

なお、「視覚」「聴覚」の学習困難については、右のカテゴリー欄からクリックするとこれまでのエントリーが読めるので、興味のある方は参考にしてほしい。