日本

医薬品ネット販売についてのパブリックコメント書きました

このところ続けて書いている、「医薬品ネット販売について」のパブコメを書きましたのでここに公開します。パブコメを送りたい方は、必ず下記の「要領」をまず読んでください。標題は「薬事法施行規則等の一部を改正する省令の一部を改正する省令案について…

じゃぁ、薬屋はユニバーサル・サービスができるのか?

昨日の続きで、「医薬品ネット販売」の話。全体的に整合性のある話を書けるほどのレベルじゃないので、単発的に思うことを書く。この議論で、「じゃぁ離島の人はどうなるのか」みたいな重箱の隅にどんどん話が落ちていくのはたぶん厚労省の思うつぼなんだろ…

ネット維新派支持宣言

いや、別に今更、わざわざ宣言出すほどのことじゃないんだけど。今までも、ずっとこのブログでは「ネット維新派」的な発言してきたわけなので。なんでいまさらかというと、「医薬品ネット販売」の件でいろいろ考えているから。あちこちの友人がネットで話題…

日本の政治をよくするために必要なただ二つのこと

最近はやりのこのパターンをタイトルに使ってみた。まぁ、ホントは二つじゃすまないけど。で、このところ「日本はダメか?」論争がいろいろあって面白い。国や組織はどういう時に良くなるか | On Off and Beyond 海外で勉強して働こう | On Off and Beyond 4…

戦うか、逃げるかの話、再び

日経新聞でこんな記事をハッケン。「日経WOMANサイト」終了のお知らせ昨年、「パラダイス鎖国」本の発売イベントで中島聡さんと対談したとき、今いる環境が住みにくい場合どうするかという質問に対し、中島さんは「戦え」、私は「逃げればいいんじゃな〜い?…

文系日本人の「外向き国際化」の難しさ

先日、お声をかけていただいて、SF地区の一橋大学OB会(如水会)の集まりに出席した。途中中断した時期はあるものの、SF支部が最初に設立されたのはなんと1908年という、文字通り100年の歴史を誇っているそうだ。そもそも外国との取引のできる人材を育てると…

「日本語が亡びるとき」と「母の本能」と「多様性」

ウルトラ長文御免。友人の間ですでに一回り話題が一巡して終わっている、水村美苗著「日本語が亡びるとき」をようやく入手できたので読んだ。事前に思ったよりはるかに、私の「肌感覚」で感じていることに近い話であり、また後半に熱く語られる彼女の「主張…

武士の末路

実はけっこう時代劇が好き(ただしイケメンが出ているやつに限る)で、日本にいないのでなかなかたくさんとはいかないが、ときどき見ている。時代劇といえば武士が主役のものが多いのだけれど、最近の世の中の変化を見るにつけ、時代劇見ながら「武士という…

英語ブログに「麻生太郎」のことを書きました

http://hogacentral.blogs.com/japan_tech_blog/2008/10/can-taro-aso-become-the-next-koizumi-with-net-power.html

ノーベル賞の「3対1」

今年は、日本出身のノーベル賞受賞者がざくざく出ているということで、いやな話ばかりが多い中、嬉しいニュース。その中で、物理学賞の益川氏が、「英語が嫌いで、海外にも一度も出たことがない」というニュースを読んで面白い人だなー、と思った。いろんな…

人をうまく叩く技術

中山「元」国交相の話のおかげで、すっかり日本じゃかき消えているようだが、アメリカでは先週末のオバマvs.マケインの討論の世論調査の結果がぼちぼち出て、オバマがやや優勢と伝えられている。私の住む北カリフォルニアは、前の選挙のときから一貫して反ブ…

ふたつの「駅前事情」

前回の突っ込みどころ満載のエントリーのついでにもう一つ、日本の電車系思い出話を。下記、まじめに分析したワケではなく、「住民」としての単なる感想です。ハイ。念のため。日本滞在中、一回だけ映画を見に行くことができた。実家のある駅の近くには、昔…

ニッポンの新しい常識 - 「電車は遅れてもよい」

日本滞在を終えてアメリカに帰ってきた。今回、日本滞在中に一番驚いた前との違いは「電車が遅れる」ということだ。ずっと住んでいる人にとっては、別に目新しい現象じゃないのかもしれないが、私にとっては郊外に長いこと滞在するのは一年ぶりで、昨年には…

ドコモは「幕末の日本国」なのかも

明日になったら、どうせ3G iPhoneの話一色になるだろうから、その前に、日本のiPhoneの話関連のアンカテさんのエントリーに、ちょっとコメントを付け足しておきたい。(拙著もご紹介いただき、ありがとうございます)ドコモはアップルの出入り業者になる覚悟…

「日本でのiPhone」に私が期待するもの

ある日の朝食時、私が「ねこ鍋」の話をしたら、家族の誰も知らなかったので、「日本におけるねこ鍋の定義およびその沿革」の説明をした。すると、亭主が早撃ちガンマンよろしく、腰のホルダーからiPhoneをサッと取り出し、YouTubeで検索して子供たちに見せた…

美食大国とは

そういう亭主は、京都育ちではないがしばらく住んだことがあって、いかに京都のメシがまずかったか、といういつもの話題に。母「そーか、じゃ、京都ってイギリスみたいなもんね。王朝の中心地はメシがまずい、ってことで。」 父「そーだなー。」 母「おんな…

ラーメンと日本的雇用慣習の関係

このところ、だいぶ以前に書いた「美食ニッポン」のエントリーを最近ブログに取り上げていただき、急に新しいブクマがついている。日本ガラパゴス なつやすみにっき(1) 「パラダイス鎖国=今川義元」説 - Tech Mom from Silicon Valley 世界で一番美味い…

追われる者の気持ち - タタ自動車とボーダフォン

数日前の話になるが、インドのタタ自動車が、イギリスのローバーとジャガーを買収する、という話にぶっとんでしまった。今の親会社であるフォードがタタに売ることにした(タタき売り・・・?^^;)、という話。レノボがIBMのパソコン部門を買収したときもち…

「楽隠居事業」とは − 「成長の幻想」の続き

前回のエントリーは突っ込みどころ満載だったので、いろいろと突っ込んでいただいた。それで、ちょっと補足したいと思う。ご指摘にあったように、とりあえず、「内部留保と配当」の話と「成長戦略」の話を切り離してみる。企業の「成長という幻想」 - Tech M…

企業の「成長という幻想」

久しぶりに、金融関係のスモール・ビジネスを立ち上げようとしている友人(↓女です、念のため)と電話で話した。日本株の人気がないとか、昨年日本の株式市場は世界の株式市場52中、51番目の成績だったとか、日本じゃ投資先がなくて企業でキャッシュが寝…

有名税と有名益

ネット上で「実名か匿名か」という論争がある。アメリカはブログでもFacebookなどのSNSでも、実名で写真も自分の写真を出して書くことが多い。これに対して、日本は匿名が多く、そのために弊害が起こっているという話である。アメリカ的な「オープン式」によ…

「コンプライアンス不便」、泡沫コンサルタントにも影響

建築基準に関して「コンプライアンス不況」が言われているが、私のような泡沫コンサルタントにも、最近別の意味の「コンプライアンス不況」・・までは行かないが、「コンプライアンス不便」がじわじわ実感されている。日本の大企業クライアントとコンサルテ…

ヨーロッパ人の英語と「Halo3」で考えたこと

非英語圏ヨーロッパ人って、どうやって英語を勉強するんだろう、と時々不思議に思う。だいたい、彼らは英語がとても上手である。貿易立国がどうしても必要な小さな国はともかく、ドイツとかロシアとかの大国で、どうやってあんだけ英語ができるようになるの…

「銃乱射事件」と「ケータイ小説」の間

佐々木俊尚さんの下記の記事を読んで、「ハタ」と思った。ソーシャルメディアとしてのケータイ小説:佐々木俊尚 ジャーナリストの視点 - CNET Japan閉塞感をもって地方に住む若い人たちが、「リストカット」や「援助交際」などのキーワードに「自分の現実とは…

不機嫌な日本全国コストセンター化(その2)

「続きはのちほど」などともったいぶっている間に、トラバやコメントで、ネタの一部を先に言われてしまった。(爆http://www.isisaka.com/blog/archives/2007/11/post_457.html 私的に言うと「パラダイス鎖国」の状況下では、「upward potential」がなくなっ…

不機嫌な日本全国コストセンター化(その1)

日経ビジネスに連載している、糸井重里さんの話が面白い!http://business.nikkeibp.co.jp/article/life/20071023/138300/ http://business.nikkeibp.co.jp/article/life/20071031/139184/やたらなんでも管理することが正義になって、誰もリスクをとらなくな…

 そこまで言うか!FTの「ジャパンズ・ゾンビ」記事

そりゃ、私だって「パラダイス鎖国」とかいろいろ言っているけれど、あんたはここまで言うか!イギリスはファイナンシャル・タイムズのきのうの記事。 It is said that a frog will sit in slowly boiling water, insensitive to the rising temperature tha…

「稚児のそら寝」的に、オープンシステム出産経験談を書こう

はてブで、奈良の妊婦なんたら事件がたくさんマークされている。昨年の奈良の事件からたまたま興味があって読んでいたので、ちょっといろいろリンクを読んでみたたら、「医療崩壊」の対策として「オープンシステム」を提唱している人がいるそうだ。奈良「産…

チャドルの問題じゃぁないだろうが・・・

いまどき日経新聞の紙バージョンなど読んでいると言うと、「化石」扱いされそうでちょっと恥ずかしいが、まーなにしろ今朝読んだ。「家庭欄」にときどき女性の社会進出の話が出て来るのだけど、今日もまた文句を言いたくなってしまった。イスラムの伝統が根…

日本の年齢層別「ニッチ(生息圏)」

渡辺千賀さんのエントリーを読んで、笑ってしまったのでちょっと書く。ビリーズブートキャンプにみる日米流行の違い | On Off and Beyondビリーズ・ブートキャンプの話はさておき、エントリーの中で (アメリカは)「人口密度が薄いのでニュースが大勢を左右…