2006-02-01から1ヶ月間の記事一覧

「インフラただのり論」は「売り手市場」への変化点---通信が値上がりする時代がついにやって来る!?

日本でも、ウェブで商売をする事業者に対して「インフラただのり論」をNTTが唱え始めたようだ。アメリカで、AT&T(旧SBC)やベルサウスが、グーグルやボネージ(VoIP事業者)に対して、「インフラのただ乗りだ」「このままでは、我々が設備を増強するインセ…

視覚発達障害とバイリンガル環境の間に関係はあるのか?

我が家の息子の視覚発達障害について、しばらく何も書かなかったが、それはほとんど変化がなかったからである。昨日は、当初予定の20週間の期限最後の日だった。テストの結果は正式には2週間後に医者とのミーティングで通知されるが、とりあえず10週間のセ…

CTIAにこられる無線ギークの方、集まりませんか?

4月5〜7日に、ラスベガスで恒例の無線・携帯展示会CTIA2006が開催されます。私は4/3から全日程行く予定でいます。このブログを読んでいただいている方で、CTIAに参加予定の方がおられましたら、一緒に飲みに行きませんか?みんなでワイヤレスの話をして盛り…

通信の経済学と政策の時代認識

久しぶりにバリバリのテレコム話を書く。日本で、NTTの再々編だか再々々編だかの可能性を含む、通信の競争政策論議がまた盛んになっているようだ。日本の論議の詳細は置いておくとして、その時によく引き合いに出される割に、ちゃんと説明されているのを報道…

Web2.0と対立する2つの世界(その4) 先端者は常に孤独

このところ、グーグルが凡打続きである。昨年後半から、GoogleTalkは「は?何を今頃・・」という感じだったし、GoogleBaseは大山雷動鼠一匹だったし、年初のCESキーノートは「中身なし」と酷評され、そのとき発表されたCBSの番組をGoogleVideoで配信する話は…

Web2.0と対立する2つの世界(その3)幸福なシリコンバレー一族の里

さて、昨日雇用への波及効果が少ないネット企業の話を書いたが、シリコンバレーでは少々事情が違う。例えば、ソフトウェア会社のオラクルは、アメリカ経済全体から見たら、自動車会社や電話会社ほどの経済への波及力はない。しかし、オラクルの城下町である…

Web2.0と対立する2つの世界(その2)なぜネット企業がいつまでたっても異端視されるのか?

これはWeb2.0というより、1.0の人たちも含めてネット企業全般に言えることだ。ライブドア騒ぎのおかげで、「ネット企業」と言えば「アブク銭」「ヒルズ成金」みたいな扱われ方をされるようになってしまった。なぜそんなに手のひらを返すように変わるかといえ…

Web2.0と対立する2つの世界(その1) Web2.0の世界は広がりうるのか?

最近、梅田さんとはてなの近藤さんの対談で、彼の持論「対立する2つの別世界」の話がとりあげられたそうだ。Web2.0的な最先端ネット住人の世界はどんどん加速して先へ行き、それ以外の普通の人の世界との間がどんどん広がりつつあり、その二つの世界の間に…

アンチ・パラダイス鎖国(その8)--- 問題は大企業のパラダイス鎖国

ある日本の大企業の方とお話する機会があった。その方はアメリカで事業開発を担当されており、日本側に状況を説明して理解してもらうのが大変、とこぼしておられた。よくある話である。私も経験がある。私がNTTにいたのは、まだNTTに国際事業が許されていな…

なぜ電話はタダにならないか、なぜスカイプはメインストリームになりえないか

我が家のファックス機から、日本にファックスを送れなくなってしまった。「この番号は今使えません」(英語)などという意味不明なアナウンスが聞こえるだけである。試しに音声電話の回線から同じ番号をかけたら、ちゃんとつながる。それで、早速カスタマー…

アンチ・パラダイス鎖国 (その7)--- 頑張れ、日本映画

昨日、「ハウルの動く城」がアメリカで売れなかった話を書いたばかりなのに、今朝この映画がアカデミー賞にノミネートされてしまったので、言い訳を書かなければいけなくなった。昨年はピクサーがお休みの年だったし、ドリームワークスも「シュレック」シリ…