2005-02-01から1ヶ月間の記事一覧

よい時代

日本のマスコミは、「現代の日本人は大切なものを失ってしまった」といった論調が好きだ。それも、失った理由として、インターネットや携帯電話がやり玉にあがることが多い。それも全く的はずれでもないのだろうが、私の感覚とは違う。私は、このふたつのお…

Serving the Long Tail

Long Tailという用語は、業界ではすっかり流行語になっているらしく、先週あったGoogleのアナリスト・ミーティングのプレゼンテーションでは、同社自身が"Serving the Long Tail"と題したスライドに、右下がりの幾何曲線グラフを掲げている。ところで、今日…

ベライゾン-MCI : 既得権益へのエクソダス

予想どおり、ベライゾンがMCIを買収した。SBCがAT&Tを買収したのだから、対抗上当然。マイケル・カペラスはうまく敗戦処理をした。アメリカの通信業界は、2000年以降、新しいステージにはいっている。かつての「長距離・ローカル・無線」の棲み分けから、無…

 テニスは「Long Tail型」スポーツ

「Long Tail」とは、従来の大量生産・大量販売の「マス型」経済では成り立たなかったような、ニッチなモノやサービスが、ネット・ビジネスでは十分に商売として成立する、という現象。店舗が必要ないため在庫コストが安くすみ、広い地域を対象とすることで薄…

テレビ映像の「パンドラの箱」

例えば、何かのきっかけである日本の俳優が気になったとする。ネットのない時代だったら、アメリカのテレビにも雑誌にも出ないし、日本語テレビにもほとんど出てこないので、情報の得ようがなく、そのままで終わるだろう。しかし、今だったら、ちょっとネッ…

AT&Tの落日

米国テレコム業界の表と裏 アメリカの通信事業者(キャリア)の世界には、表通りと裏通りがある。表通りは、日本でいえばNTTやKDDI、アメリカならばかつてのAT&Tや現在のSBCとベライゾンのような「ちゃんとした」キャリア。大企業や一般消費者にサービスを提…